研究課題/領域番号 |
19K21597
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴田 重信 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10162629)
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研究分担者 |
田原 優 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (80707399)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 体内時計 / 時間制限給餌 / ミトコンドリア / 老化 / カロリー制限 / 時間栄養学 / 食餌制限 / circadian / aging / 制限給餌 / 時間栄養 / 抗老化 / 時計遺伝子 / 寿命 |
研究開始時の研究の概要 |
カロリー制限が寿命を延ばすことは良く知られている。一方、シフトワークや極端な夜型はエネルギー代謝に異常が出やすいことや、がんのリスクになることが知られているので、規則正しい生活リズム、は寿命を延ばす可能性がある。すなわち、カロリー制限は、規則正しい体内時計を維持しながら行うと、健康寿命の延伸に寄与する可能性があり、このことについてモデルマウスを用いて挑戦することである。一例として、朝食欠食のカロリー制限と夕食欠食のカロリー制限といずれが健康に効果的かあるかを調べる。
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研究成果の概要 |
本研究では、Polg mutantという早期老化マウスを用いることで研究を加速し、食餌時刻の制限(TRF)が寿命や老化に効果的かを調べる目的で研究した。しかし、Polg mutantマウスでは、TRFの効果はほぼ何も確認することができなかった。一方でWTマウスでは握力、トレッドミル試験でポジティブな効果が見られている。また、米国の他の研究グループが、WTを用いてTRFを行い、寿命延長効果があると2020年に報告していた。よって、TRFはWTには効果を示す可能性が高いと考え、「Polg mutantマウスではミトコンドリア機能が低下しているため、TRFによる抗老化効果が見られない」と考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Polg mutantという早期老化マウスを用いることで、食餌時刻の制限(TRF)が寿命や老化に効果的である可能性について調べた。すなわちTRFはPolg mutantマウスの寿命を延ばすこと期待した。しかしながら、対照群のワイルドに比較すると、全く効果が見られなかったので、正常なミトコンドリアこそが、抗老化に大事であることが分かった。一般的に抗酸化作用を持つ食品は寿命延長作用があると信じられているが根拠がほとんどなかった。本研究成果から、実際、ミトコンドリア機能が過酸化反応で障害を受けないようにすることが寿命延長に重要であることを社会に示すことが出来た。
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