研究課題/領域番号 |
19K21618
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
榊原 健一 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 准教授 (80396168)
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研究分担者 |
後藤 多嘉緒 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20735930)
河原 英紀 和歌山大学, 学内共同利用施設等, 名誉教授 (40294300)
齋藤 毅 金沢大学, 電子情報通信学系, 助教 (70446962)
山内 彰人 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90612507)
千葉 伸彦 東京音楽大学, 音楽学部, 講師 (50862538)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 民俗音楽歌唱 / 音声生理 / 歌唱法 / アイヌ歌唱 / 八重山歌唱 / 音場計測 / 声質 / 歌声収録 / 音圧較正 / 歌声 / 八重山民謡歌唱 / 民俗音学 / 音響分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本における伝統的な民俗 (民族)音楽歌唱の身体動作としての発声動作を声帯振動観測、空気力学的計測などの生理物理計測により記録し、声帯振動様式の分析により発声運動の特徴を解析し、収録した歌声を音響分析・合成、により、歌唱法の音響的特徴を解析し、日本における民俗音楽歌唱について、歌唱技法としての関連性、連続性について明らかにする。特に、日本の先住民である、アイヌ民族、および、琉球民族の沖縄における歌唱を主とした対象とする。また同時に、アジアの周辺地域の歌唱方法との比較により、日本の民謡歌唱の技法を世界の中で位置づけ、日本の民謡歌唱技法の独自性および普遍性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
消滅の危機に瀕する伝統的な民俗歌唱の,歌唱法について生理学的なメカニズムを検討した.アイヌ歌唱,八重山諸島の西表島の歌唱には,裏声声区において独自の歌唱スタイルを持つことが示唆された.また,歌声収録における背景雑音分析および記録法,音場分析および記録法,音圧レベル較正に関して新たな方式の提案,実装をおこなった.生理学的分析手法としてEGG信号の声質パラメータの推定方法について精度の高い方法を提案,実装した.これらの録音手法,手続きについてフィールドワークでの実装方法の提案,評価をおこなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案,実装された歌声録音の方法,生理学的観察,分析手法は,消滅の可能性のある伝統的な民俗歌唱の歌唱法を明らかにし,次世代への文化としての歌唱の伝承に貢献する.少数民族の文化保全という社会的な観点からも科学的のみならず文化的な貢献として位置づけることができる.
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