研究課題/領域番号 |
19K21620
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
美馬 達哉 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (20324618)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | マイノリティ / アーカイブズ / アーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、マイノリティとされてきた人びとの主張や活動の記録をアーカイブ化することに挑戦する芽生え段階として、研究代表者と研究協力者の立岩真也が立命館大学生存学研究所で継続的にアーカイブ化してきた身体・精神・知的障害や病を持つ人びとの記録から出発して、エスニシティやジェンダーなど他のマイノリティについても展開する基盤となる人的ネットワークを構築することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は、マイノリティとされてきた人びとの主張や活動の記録をアーカイブ化することに挑戦し、障害、エスニシティ、ジェンダーなどのアーカイブ基盤となる人的ネットワークを構築した。具体的なアーカイブズ化を通じて、マイノリティ・アーカイブズについては、①さがす・あつめる、②たもつ・つたえる、③つかう・いかす、だけではなく、④「かたる・つづる」と⑤「たばねる・ならべる」という観点が必要不可欠と判明し、今後の展開に生かす。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
さまざまな背景を持つマイノリティ集団に関して、データを収集してアーカイブズ化する基盤構築を行ったことは最大の学術的意義である。また、そうした「データ」の前提として、「話しても構わない、書いても構わない」あるいは「伝えることに意義がある」ことをループ的にマイノリティ主体にコミュニケーションすることは、エンパワメントとなり得ることを明らかにした。さらに、こうしたアーカイブズにおいて不可視化されているメタデータのあり方に関しても、その「使いやすさ」は、何を無用で些末なデータとして排除し、効率性のために何を犠牲にし、ユーザーをどう支援するためにあるのか、という問いを立てる批判的視点を確立した。
|