研究課題/領域番号 |
19K21621
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
真貝 寿明 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30267405)
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研究分担者 |
鳥居 隆 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 教授 (00360199)
塚本 達也 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10350480)
米田 達郎 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (30454557)
松浦 清 大阪工業大学, 工学部, 教授 (70192333)
横山 恵理 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (70781425)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 天文学史 / 科学史 / 美術史 / 文学史 / 天文学 / 思想史 / 天文学・天文学史 / 美術・美術史 / 文学・文学史 / 科学・科学史 / 文理融合 |
研究開始時の研究の概要 |
天文現象は人類の誕生以来,生活に密接に結びついた知識として実用的な学問を成立させ,生活を精神的に支える宗教を創出し,生活に潤いを与える多くの芸術を生みだしてきた.これらを,文系理系の異なる専門をもつ研究者同士が既存の枠組みを超えて交流することによって,天文と人間の関わりを複眼的に,また真に総合的に理解する可能性を広げたい.そして,「天文文化」をキーワードにして,学問や文化活動の根源的な動機を広く一般社会へも伝えていく.
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研究成果の概要 |
我々は「天文」を軸に据えた新しい学問領域として,『天文文化学』と呼ぶ新たな分野創設を目的に据えた.広い意味での文化史と科学史の融合を目指す複合領域として,文理協働のスタイルで多角的な視点で進める手法を提案した.年に2回開催した研究会は次第に参加者を増やし,論考集の出版や論文・解説文の執筆,一般向けの展示会などを通じ,研究の裾野を広げた.研究テーマの中で,例えば「近代日本・日本人の科学に対峙する姿」「中世文学・絵画に登場する星・月の描写」などは,研究者間で接点をもちつつ相互に進展が見られている.また,「天文学がアジア圏文化に及ぼした影響」など次の研究テーマへも着手した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天文学に対しては,これまでにも科学史・技術史的な俯瞰,そして地域史的な俯瞰などは試みられてきた.これらに文化的要素を含めて論じる新しい学問として「天文文化学」と銘打った研究活動を開始した.星曼荼羅の系譜,中世王朝物語における「星の光」の和歌,「火星」の語史,幕末から明治期の西洋天文学受容の過程など,異分野協働・文理融合研究の研究事例を示すと共に,今後の未開拓テーマを整理した.一般の方にも関心を持っていただけるよう展示会開催・図書出版・ウェブページ作成などを行った.研究期間を通じて,この活動への認知度を高めることができ,学問の可能性を拡げることができた.
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