研究課題/領域番号 |
19K21646
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
|
研究分担者 |
スティアマルガ デフィン 和歌山工業高等専門学校, 生物応用化学科, 准教授 (50625259)
川島 武士 国立遺伝学研究所, 情報研究系, 助教 (10378531)
藤田 敏彦 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 部長 (70222263)
西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 博物館 / 貝殻 / DNA / 博物館標本 / DNA抽出 / ミューゼオミクス / 博物館学 / 分類学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、実験的研究を通じて、博物館に収蔵された標本の新しい活用法を模索するものである。具体的には、(1)貝殻からDNAを抽出する実験、(2)次世代シーケンサを用いて博物館の標本からDNA抽出を効率的に行うための実験、(3)様々な年代、保存状態の標本を対象としたDNAの適正な保存条件の検討を行う。本研究では、微細構造、殻層ごとに実験を行う点が特に重要である。そして、以上の結果をもとに、標本を大規模に破壊することなく博物館の古い標本からDNA情報を取得するための技術を高める。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、博物館に収蔵されている貝殻標本からDNAを抽出することにより、古典的な博物館標本の新しい活用法を検討することである。貝類は種多様性・形態学的多様性が高く、しばしば収集の対象とされるため、各地の博物館に大量の標本が収蔵されている。それらを分子系統解析に用いることを想定して様々な分類群で実験を行った。本研究の結果から言えることは、どのような種でも貝殻からDNA抽出をすることは可能であるが、抽出効率は手法によって異なる。目的とする種以外の種のDNAが増幅されることもあり、データの信頼性について検証作業が必要である。DNAが貝殻中になぜ保存され得るかという点は今後の課題である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA用のサンプルの保存には冷凍が理想的であるが、大量の標本を非常に長期に亘って博物館で冷凍収蔵することは現実的ではない。もし乾燥標本もDNA研究に使用することができれば、幅広い分野で博物館標本を活用できるものと期待される。
|