研究課題/領域番号 |
19K21692
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
関口 倫紀 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (20373110)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アジア型マネジメント / コンピューターシミュレーション / エージェントベースモデル / コンピュータシミュレーション / エージェントモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、文献調査・フィールド調査によってアジア的思考・行動様式を特定・整理し、それに基づくエージェントベースモデルの実施によって、アジア企業が外部の経済環境をどのように認識し、どのように反応するのか、企業内部でどのような個人間、集団間の相互作用プロセスが生じており、それがいかなるかたちで企業の行動にも影響を与えているのか、そして、競合企業同士や企業集団の振る舞いがいかなる様相を呈するのかなどについて、アジア的な特徴を有するモデルを構築していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、アジア型マネジメントの根幹をなすアジア的思考や行動様式についての文献整理と考察を進め、それをエージェントベースモデルを用いたコンピュータシミュレーションと組み合わせることで複数の研究成果を生み出した。例えば、アジアを本拠地とする企業と欧州を本拠地とする企業のマネジメントの違いとその環境変化へのレジリンスの特徴についてエージェントベースモデル(NKモデル)を用いて例示した論文が、マネジメント教育分野のトップジャーナルに掲載された。また、日本流のおもてなしを想定したサービス価値創造についてNKモデルを用いてシミュレーションを行った論文は心理学の国際ジャーナルに掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、コンピュータシミュレーションの活用によってアジア型マネジメントの本質を深堀りすることに貢献し、エージェントベースモデルを経営学や人的資源管理、組織行動に幅広く応用することを可能にする道筋を生み出すことができた。社会的には、日本においてアジア型マネジメントの本質を理解したうえで、その強化を図ることを可能にするような実践的示唆を生み出したことのみならず、アジア外の世界のビジネスにおいて、アジアの企業やアジアの人材がどのように思考し、行動し、その結果どのような現象が生じるのかについて理解することを助ける実践的示唆を生み出した。
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