研究課題/領域番号 |
19K21699
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
眞嶋 史叙 学習院大学, 経済学部, 教授 (90453498)
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研究分担者 |
齊藤 健太郎 京都産業大学, 経済学部, 教授 (10387988)
Slater David 上智大学, 国際教養学部, 教授 (70296888)
玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
石井 晋 学習院大学, 経済学部, 教授 (90296418)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 労働経済 / 格差社会 / 社会経済史 / 国際共同研究 / 社会階級論 / 労働史 / 社会学 / 消費文化 / 労働経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
不平等は不安定性を生み出すか。本研究は、経済的不平等と職業的不安定性、さらに社会的不安定性の連環に注目し、この連環を克服するため、歴史的に醸成された学問的革新性を再考し、新たな学際的アプローチを創始する試みである。第一に世界に先駆けて格差社会の調査方法が確立されたイギリスと、階級社会化が進行しつつある日本を比較検討することで、より明確な現状把握を目指す。第二に複雑化した日英社会において見えづらくなった解決策を達観的に見出すために、グローバル比較を拡張し、周縁地/植民地で経済開発に伴う不平等の是正に試行された革新的方策を、社会実験例と見なして、その歴史的教訓を解決策の模索に応用することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、日英共同研究プロジェクト Culture, Class, Connections を発足させ、グローバル比較研究へ拡張を行うことを主軸として、経済的不平等と職業的不安定性、さらに社会的不安定性がいかに連環しているか、労働経済学、社会学、文化人類学、社会経済史の視点からの複層的な研究の結びつきを検討した。本研究の主要な成果として、令和3年度に開催された国際会議とその特別企画としての公開パネルディスカッション「格差社会:日本と英国」および公開講演会「文化と階級:EPトムソン再考」がある。同会議の主要な発表、およびパネルディスカッション、公開講演は、プロシーディングスの形でまとめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究及びその成果は、グローバル時代の不平等と不安定性を記述し、日英両国内外において歴史の教訓から学べるよう、両国内外の研究者による集中的な共同研究を通じて、国際的な研究蓄積の把握し、古典的研究とリアルな実態調査を踏まえて、新たな時代の双方向型社会科学の方法を展開させたことに、学術的・社会的意義がある。具体的には、令和3-4年開催の国際会議を遠隔同時配信で一般公開して、世界17ヵ国から視聴、令和3年放送の番組には本研究の海外研究協力者が出演して、研究成果のディセミネーションを行い、令和2-4年にかけて継続的に日英の大学生が交流授業の中で新たな双方向型社会科学の方法を実践して、社会還元を進めた。
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