研究課題/領域番号 |
19K21717
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
井上 征矢 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (80389717)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 聴覚障害 / コミュニケーション支援 / 画面の指さし / コミュニケーション / コミュニケーション支援ツール |
研究開始時の研究の概要 |
聴覚障害者が主に自宅やその周辺において、自宅訪問者との応答や、体調不良時、災害時、トラブル発生時等における近隣在住者や救急隊員、警察官等との応答で使用できるコミュニケーション支援ツールを開発する。 これは過去のツールの課題を解決するために、A)自身で携帯でき、繰り返し使用できるように、タブレット端末で使用できる、B)筆談の場面を減らすために、予め多くの応答画面が用意されている、C)聴覚障害者にとって分かりやすいピクトグラムが使用されている、D)応答画面の追加、ピクトグラムや文言の追加・修正が簡単に行え、また電波がない状況でも使用できるようにPDF形式で運用する、などの特徴をもつツールとする。
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研究成果の概要 |
聴覚障害者を対象としたアンケート調査によって、日常生活での応答で困難を感じやすい場所や場面について把握し、その結果に基づいて「画面の指さしで応答する聴覚障害者のコミュニケーション支援ツール」を開発した。画面に表示された文字やピクトグラムの選択や提示、文字の入力などによって応答する。使用できる応答場面は主に、自宅訪問者との応答、店舗や交通施設等の外出先での応答、体調不良時やトラブル発生時等の緊急/非常時の応答である。聴覚障害者のコミュニケーション支援の向上に寄与することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害者の支援を考える場合、施設や設備など、受け入れ側の支援体制を整備する形で進められることが多いが、自宅や小規模な店舗、施設などに対する整備は遅れがちである。また緊急時やトラブル発生時などは、相手から提供されることを待ったり、その仕組みを理解する余裕がないことも考えられる。そのため、今回提案したように、当事者が支援ツールを自装する形の取り組みを充実させていくことも有効と考える。
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