研究課題/領域番号 |
19K21719
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大石 亜希子 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (20415821)
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研究分担者 |
川口 遼 名古屋大学, 男女共同参画センター, 特任助教 (20795942)
末冨 芳 日本大学, 文理学部, 教授 (40363296)
阿部 彩 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (60415817)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アルバイト / ジェンダー / 貧困 / 高校生 / 生活時間 / 労働 / 高校生アルバイト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、公的統計調査の個票や東京都が実施した調査の高校生データを使用し、社会経済的格差とジェンダー格差に着目しつつ①高校生のアルバイト就労の決定要因を探索し②生活時間配分の同時性を考慮しながら就労と勉強時間、睡眠時間の関係を把握するとともに③アルバイト就労が中退や進学あるいは就職に及ぼす影響を把握し、教育政策や子供貧困対策への示唆を得る。分析のアプローチは計量分析を主体とするが、自治体や学校関係者のヒアリングも実施し、教育行政や子供若者貧困対策との連携を重視する。
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研究実績の概要 |
本研究では公的統計調査の個票や東京都が実施した調査の個票データを使用し、社会経済的格差とジェンダー格差に着目しつつ(1)高校生のアルバイト就労の決定要因を探索し、(2)生活時間配分の同時性を考慮しつつ就労と勉強時間、睡眠時間の関係を把握するとともに、(3)アルバイト就労が中退や退学あるいは就職に及ぼす影響を把握し、教育政策や子どもの貧困対策への示唆を得ることを目的としている。 今年度の研究実績は以下の通りである。 第1に、高校生アルバイト就労率の長期的なトレンドとジェンダー差について時系列分析を行った論文をとりまとめて投稿した。現在は再投稿に向けて改訂中である。 第2に、「21世紀出生児縦断調査」に基づき、高校生のアルバイト就労と進学の関係について分析を行い、学会報告を行った。分析においては、アルバイト就労と進学の両方に影響する要因が背後にある場合、内生性の問題が生じるので、操作変数法による推定を行った。分析からは、①高校生のアルバイト就労には世帯の経済状況が影響し、その影響度合いは女子においてより大きい、②内生性を考慮すると、アルバイトが四年制大学進学に及ぼすネガティブな影響はより大きくなる、③より早い学年でのアルバイト就労のほうが、進学に及ぼす影響が大きい、などの結果が得られた。ただしアルバイトの許可・不許可は高校によって異なり、アルバイトを許可している高校に通っていること自体がもたらすセレクション・バイアスに留意する必要がある。また、自己申告の中3時の成績を説明変数にしているため、今後の改善の方向としては、通っている高校の偏差値データを統合することが考えられる。
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