研究課題/領域番号 |
19K21735
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山中 康裕 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (40242177)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 知の創造 / 研究評価 / Institutional Research / 論文崇拝主義 / 地球惑星科学 / IR / チューニング / インパクトファクター / 地球科学 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、科学と研究者の理想が無いままに、被引用数やインパクトファクターを安易に評価 指標とした歪みとして、組織や研究者の業績評価における論文崇拝主義や、直接的な課題解決を得意とする学問分野への偏重を招いている。本研究では、研究者コミュニティーが、自ら研究活動を評価し、それに基づく社会への説明責任を果たす文化を創造することを目指す。社会の中の科学の縮図として、地球科学分野を取り上げる。研究活動の把握(IR)として、国内各研究者への情報収集、聞き取りやアンケートにより「知の創造」に対する価値基準の国際比較を行う。チューニングの概念にもとづき、社会と研究者コミュニティーが納得する評価指標を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究では、研究活動の把握として、日本地球惑星科学連合(JpGU)と米国地球物理学連合(AGU)の会員に、「知の創造の価値とは何か」に関するアンケートを実施し、それぞれの研究者コミュニティーの認識について、共通点や差違について明らかにした。AGUの会員は、JpGU会員よりも「社会への還元」の意識が高いという差が見られた(特に若手研究者)。JpGUおよびAGU年会においてユニオンセッションを計4回実施し、地球科学者コミュニティーに「知の創造の価値とは何か」に問うものとなった。これらの結果は、日本地球惑星科学連合ニュースレター誌(JGL)や研究調査評価に関する国際学会DSIR2021で公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究者は、素朴な疑問「どのような研究が良いと思う?研究費をもらえるのはなぜ?それらへの答えはどんなきっかけで得た?」に対し、個人的な経験に基づくことはできても、研究者コミュニティーとしてのデータに基づく答えをもっていない。本研究では、その答えを得るために、日米の地球科学者に対して、アンケートを実施し、研究者から約1200件の回答を得た。社会への貢献においては、日本の方がやや低い認識を持っている一方、若手研究者では、米国研究者と同じ程度の認識を持っている(但し米国若手研究者はさらに高い認識を持っている)ことことなどが明らかになった。
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