研究課題/領域番号 |
19K21738
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
河野 銀子 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (10282196)
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研究分担者 |
高橋 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (70226900)
米澤 彰純 東北大学, 国際戦略室, 教授 (70251428)
佐々木 啓子 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 名誉教授 (70406346)
黄 梅英 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (30458228)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 女性学長 / 大学経営 / 高等教育 / ジェンダー / ダイバーシティー / 育成システム / リーダーシップ / 国際比較 / ダイバーシティ / 男女共同参画 / 大学管理職 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、女性学長・リーダーを生み出し、育成していくための展望を示すことにあり、日本の大学のダイバーシティを支えるリーダーシップやマネジメントのあり方がいかにあるべきかという普遍的課題に挑戦する。 具体的には、文献調査やインタビュー調査を通して、女性学長が選出され活躍していく個別の事例や女性リーダー間の交流等の実態を検討する。日本の女性学長は増えつつあるが、いまだ11%と国際的に見て低く、国立大学に限れば初の女性学長が誕生した1997年以降、2~3%のままである。大学等における女性管理職の増加は政策課題になっているものの、女性学長の実態を体系的に解明した研究はまだなく、本研究の意義は高い。
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研究成果の概要 |
本研究は、女性学長がきわめて少ない日本の大学の現状を踏まえ、統計分析や国際比較、文献調査やインタビュー調査を通して、その背景を探った。学長(女性/男性)の基本的な属性やキャリアパスの諸特徴、女性学長の選出背景や仕事ぶり等が明らかになった。
さらに、日本の女性学長らの講演を中心とする国内シンポジウムと米国・英国・中国からゲストを招いた国際シンポジウムを、オンラインで開催し、女性学長・リーダーを育成していく方法やネットワーク形成に関する示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では、大学における女性管理職の増加は政策的課題になっているにもかかわらず、女性学長の実態を体系的に解明した研究は皆無であった。また、そもそも大学の学長研究自体が比較的最近始まったばかりである。女性学長を研究対象とし多角的に捉えた本研究は、このような状況を打開した点で学術的意義がある。
国内外のシンポジウムを通して、女性学長が少ない実態や背景、また解決の糸口を社会に向けて発信し好評を得たことから、社会的波及効果があったと考えられる。
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