研究課題/領域番号 |
19K21750
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
弓山 達也 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40311998)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | いのちの教育 / データベース / スピリチュアリティ / 道徳教育 / 東日本大震災 / 震災伝承施設 / 福島県浜通り地域 / 水俣病 / 平和教育 / 環境教育 / スペイン風邪 / 防災教育 / 地域教育 / 道徳 / 教科書 / 感染症対策 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、主に公立小中学校を対象に、道徳の中でもいじめ対策と密接な関係にあり、また道徳の中でも扱いづらいと言われる「生命尊重」に関わるいのちの教育を取り上げ、これをより実行力あるものとするため、(1)文部科学省「道徳教育モデル校事業」の紙媒体資料をもとに、データベースを構築・公開し、道徳教育の共有財産を構築することにある。そしてこれをもとに (2)特に教育重点領域におけるいのちの教育の位置づけの変遷を明確にし、またサンプリングと資料収集を行って聞き取り調査を実施し、(3)いのちの教育に隣接する地域・環境・平和・防災等の教育との連携を模索し、より効果的ないのちの教育のプログラムを策定する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はいのちの教育に関する①データベースの作成と公開、②その位置づけの変遷の明確化、③隣接する地域・環境・平和・防災等の教育との連携の模索、④より効果的な教育プログラムの策定にある。そのためデータベースに関わる情報の収集と整理、文献研究・現地研究を実施した。その結果、「特別の教科 道徳」教科書のいのちの教育に関する一覧表、感染症に関わる年表、雑誌記事の一覧などを作成・公開した。コロナ禍によって十分に初期の目的が果たされなかったが、いのちの教育と環境教育、平和教育、安全・防災教育等との関連を模索し、水俣病と震災伝承施設に関わるいのちの教育の教材開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、いのちの教育に関わるデータベース、年表、雑誌記事一覧を論文・資料やウェブサイトを通じて公開した(一部は研究者のみの限定公開)。そしていのちの教育が近年後退していく背景として、安全・防災教育に展開していくプロセスや内在的要因を分析した。同時に本研究では、いのちの教育と、水俣病や原発事故を教材とした環境教育、震災伝承施設訪問を念頭に置いた安全・防災教育、戦争体験インタビュー集の平和教育、ボランティア活動との関わりを検討し、具体的ないのちの教育のプログラム策定に至った。これらはいのちの教育を検討する研究者・実践者の今後の活動に寄与するものであると確信している。
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