研究課題/領域番号 |
19K21775
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中谷 久恵 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (90280130)
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研究分担者 |
小野 恵子 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (10339773)
泉宗 美恵 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40468228)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 介護保険制度 / 介護支援専門員 / ケアマネジメント / 看取り / がん療養者 / ICT教育 / eラーニング / オンデマンド学習 / がん看護 / ケアマネジメント実践力 / ケアマネジャー / 地域づくり / 特定事業所加算 / ケアマネジメント技術 / 家族 / 在宅療養 / がん患者 / 介護保険 |
研究開始時の研究の概要 |
がんは死因一位を占める国民病である。がん療養者には介護保険が適用され、自宅で最期を過ごせる療養環境が可能であるが、依然として医療機関での看取りに委ねられている。ケアマネジャーは、在宅療養を支える要となる職種であり、療養者と家族のデマンドとニーズを丁寧に分析し、共創的でテーラーメイドのケアプランを実現していくことが期待されている。本研究では、終末期がん療養者のケアマネジメントを学ぶ教育内容と方法を明らかにし、実践力を高めるキャリア支援教育を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では実践尺度とeラーニングによる学習システムの開発による成果があげられる。看取りのケアマネジメント実践の因子分析からは「チームケアを基盤にした看取りへの準備」「病状の進行に後れをとらないケアプラン作成」「本人と家族の気持ちをつなぐモニタリング」の構造が明らかとなり、この実践力は既知グループ法によって事業所所長と主任介護支援専門員は有意に高い実践力を有していることが示された。eラーニングの学習では、受講した介入群は対照群よりも実践力スコアが有意に上昇し、オンデマンド学習による教育効果が実証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、映像を用いた事例検討によるeラーニングが、介護支援専門員のケアマネジメント実践力を高めることを検証したことである。介護支援専門員は主に民間施設に勤務しており、研修に参加できる時間や経費は十分に保障されていない。小規模事業所や中山間地や離島で働く介護支援専門員も平等にWeb学習には参加でき、いつでもどこからでも自由な時間に多施設の介護支援専門員間で学べるオンデマンドのICT教育が実現した。社会的意義と関連する点は、介護支援専門員の実践力が高まることで、在宅がん療養者が家族と充実した人生を最期まで共に過ごせる質の高い療養生活での在宅ケアマネジメントが提供できることにある。
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