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地域と学生(大学)の相互「関係人口」化のためのモデル構築とプログラムの実践

研究課題

研究課題/領域番号 19K21778
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分9:教育学およびその関連分野
研究機関宮崎大学

研究代表者

高橋 利行  宮崎大学, 研究・産学地域連携推進機構, 准教授 (30329502)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード関係人口 / 相互「関係人口」化 / 学生と地域
研究開始時の研究の概要

学生が地域の「関係人口」となることを促進するための教育プログラムを構築することを目指す。どのような要素(や条件)が揃えば、関係人口としての意識が形成されるのか、また、それを促進するためにはどのような働きかけが有効なのかを検討する。
さらに、学生が地域の関係人口となることをスタートに、地域が学生の関係人口になること、ある地域が別の地域の関係人口となることまでを含めて、相互「関係人口」化を考えることで、持続可能性の高い仕組みとすることを目指す。

研究実績の概要

本研究では、学生が地域の関係人口となることを促進する教育プログラムの構築を第一の目的としている。その際に、長期的な視野に立ち、学生と地域、地域と地域が双方向性をもった相互「関係人口」化として全体構造を検討することとしている。
2023年度においては、これまでの検討で提示してきた3軸モデルを、適用範囲を拡大したモデルとして再構築するための検討を行うことを目的として、モデルの構築作業と、そのモデルを相互「関係人口」化に向けた教育プログラムの構築にどのように活用できるのかについて検討、考察を行った。
モデルの構築作業では、3軸モデルのX軸、Y軸で学生を地域に置き換え、Z軸で地域を学生に置き換えることなどによって、相互「関係人口」化の全体を検討することに適用範囲を拡大したモデルとして再構築を行うことができた。研究の構想段階では、学生が地域の関係人口になることが基点となると想定していたが、相互「関係人口」化への順番は固定的ではないことなどが明らかになってきており、地域が大学(学生)の関係人口になることと合わせて検討できるようになったことの意味は大きいと考えられる。
適用範囲を拡大したモデルを活用した検討・考察では、学生と地域それぞれの意識・行動やニーズとの合致度については、ループサイクルのような相互関係が成立していること、学生が地域の関係人口になることと、地域が大学(学生)の関係人口になることとは、それぞれ別の方向として捉えるだけではなく、同時に進めていくことが教育プログラムの立案(や実施)の際の視点として有効なものと考えられることなどが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画の段階では、実施するプログラム間で、さまざまな要因の組み合わせを変えて実施し、比較検討・分析することなどを想定していたが、実際には比較実験のような教育プログラムの実施は困難であった。また、検討を進める中で、相互「関係人口」化については、必ずしも一般化が望ましいとはいえず、事例発見的に、ケースに即して有効となる適応解を積み重ねることの重要性がみえてきており、研究計画を変更しながら進めているところである。

今後の研究の推進方策

これまでの実践を通して、相互「関係人口」化の1つの現れともいえる地域との関係性が築かれてきているので、同じ地域での実践を継続的に行い、関係人口としての継続性(3軸モデルのY軸)などについて、さらに検討を進めたい。人の移動、交流等への制約が緩和されてきている状況の中で、オンラインの利活用、併用等の工夫も取り入れながら、研究計画の検討、研究の推進を図る。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化を目指した教育プログラム構築のための視点に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 雑誌名

      日本生涯教育学会論集

      巻: 44 ページ: 73-82

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化のための教育プログラム構築に関する検討-if-thenパターンの抽出と整理-2022

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 雑誌名

      日本生涯教育学会論集

      巻: 43 ページ: 53-62

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化のための教育プログラム構築に向けた検討枠組みの整理2021

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 雑誌名

      日本生涯教育学会論集

      巻: 42 ページ: 33-42

    • NAID

      40022768149

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化に向けた3軸モデル適用範囲拡大の可能性の検討2023

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 学会等名
      日本生涯教育学会(第44回大会)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化を目指した教育プログラムの構築に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 学会等名
      日本生涯教育学会(第43回大会)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化に関する検討2021

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 学会等名
      日本生涯教育学会(第42回大会)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域と大学(学生)の相互「関係人口」化のための検討枠組みの整理と実践の分析2020

    • 著者名/発表者名
      高橋利行
    • 学会等名
      日本生涯教育学会(第41回大会オンライン開催)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2024-12-25  

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