研究課題/領域番号 |
19K21788
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
須藤 康介 明星大学, 教育学部, 准教授 (00744749)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 教育問題 / 教育社会学 |
研究開始時の研究の概要 |
教育問題を誤認している人はどれくらいおり、どのような人が誤認をしやすいのかという問いに対して、大規模調査を通してアプローチする。教育問題の誤認に影響する要因としては、本人および家族の出身校・教育経験、マスメディア接触頻度・SNS利用頻度などを想定する。誤認を検証する教育問題の数は、先行研究の蓄積をふまえて15個程度とする。分析手法としては、まずは、各教育問題についての認識状況を回答者の属性別に示す。しかる後に、認識状況を従属変数とする多変量解析を行い、誤認が生じるメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
さまざまな教育問題の実態について、誤認している人はどれくらいおり、どのような人が誤認をしやすいのか、というリサーチクエスチョンに基づき、「教育についての意識・経験に関する調査」を進めた。 分析結果の一例として、実際には重大な少年犯罪は減少しているにもかかわらず、増加していると思っている人々が過半数であることを示した。女性や年長世代は増加していると思いやすく、大学院卒や無職層は思いづらかった。また、メディア接触がある人ほど増加していると思いやすく、中でもWebニュースの影響はニュース番組・新聞よりも大きかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの人々が、現代の教育問題について、誤った認識を持っているのではないか。これまでの教育社会学の研究は、その誤認を正すことをアイデンティティの一つとしてきた。そして、誤認によって、特定の人々に対する負のイメージが流布したり、合理性に欠ける施策が進められたりする可能性が指摘されている。しかし、実際に教育問題を誤認している人は世の中にどれくらいおり、どのような人が誤認をしやすく、誤認が何によって生じているのか、という議論の前提となるべきことについては、これまで十分に追究されてこなかった。本研究はこの点を明らかにした。
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