研究課題/領域番号 |
19K21794
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
辻本 雅史 中部大学, その他の部局, 顧問 (70221413)
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研究分担者 |
榎本 恵理 びわこ学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00779449)
尾崎 博美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (10528590)
山崎 洋子 武庫川女子大学, 言語文化研究所, 嘱託研究員 (40311823)
弘田 陽介 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60440963)
楊 奕 中部大学, 現代教育学部, 准教授 (60580751)
山名 淳 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (80240050)
大地 宏子 中部大学, 現代教育学部, 准教授 (80413160)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 親性 / 共同子育て実践学 / 子育て支援 / 生涯発達 / 養育の社会化 / 家庭科教育 / 養育者教育 / 親性準備教育 / 子育て / 幼児教育者 / ケア / 親準備性教育 / ケアリング / 社会情動的能力 / 親教育 / マルトリートメント / 非認知能力 / parenting / 家庭教育 / 伝承子ども遊び / 幼児教育 / 幼児虐待 / 教育学 |
研究開始時の研究の概要 |
子育て問題激増の中、これまでの研究と実践には養育の責任主体としての親の発達の観点、母性・父性を包摂する「親性」研究が欠落している。心理学研究に散見されるが教育学で親性研究は皆無である。子ども養育の親としての資質を「親性」と考えれば親性に関する研究が欠かせない。この課題への応答のため、教育学パラダイムを転換させ、哲学・歴史学 ・人間関係学・比較教育学・幼児教育学・脳科学・メディア学等諸学を総合し、①「親性」生成の社会的機制や人の関係性 ・共同性、歴史過程の解明、②成果を実践に繋ぐ方略、③「親性」を組み込んだ生涯発達の新たな教育学を創出し、研究と実践現場とを往還する新学術モデルを創出する。
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研究成果の概要 |
子育て困難な現状に対するパラダイムシフトをめざして、従来の子ども研究や子育て支援の方策研究にととどまらず、母性や父性を包摂する「親性(おやせい)」を基軸とした領域横断的な基礎研究及び実践研究を遂行した。「親性」を、社会成員がひとしく身につけるべき生涯発達の資質と捉え、その観点から「協同子育て実践学」の研究領域の開拓に努めてきた。 併せて「親性」生成を可能とする教育プログラムを構築し、研究成果を、家庭・学校・諸施設など実践現場に展開する方策を探ってきた。なかでも大学も含めた諸学校の教育課程にその成果を組み込み、家庭科教育に収まりきらない、新たな子育て実践モデル構築を目指す研究に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.子育て困難という社会的課題に対し、学術横断的な総合研究のアプローチにより、教育学のパラダイム転換の方向性を示すことができた。 2.生涯発達課題としての「親性」生成を基軸にすることで、子どもの養育責任を、親だけでなく社会の全成員の責任と捉える観点を提示し、「協同子育て実践学」研究の学問領域を開拓し、教育学の新たな展開の可能性に貢献した。 3.「親性」を問う基礎研究の成果を「親性」生成実践プログラムに展開。実践基盤を、家庭・学校・諸施設等に措定したが、なかでも大学も含む諸学校の教育課程にその成果を組み込み、家庭科教育に収まりきらない新たな子育て実践モデル構築研究に貢献した。
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