研究課題/領域番号 |
19K21801
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本保健科学大学 |
研究代表者 |
岩村 健司 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (20626296)
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研究分担者 |
兵頭 政光 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00181123)
黒岩 朝 高知大学, 医学部附属病院, 特任助教 (10813412)
野村 恵子 熊本大学, 病院, 助教 (10452880)
小薗 真知子 熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (80128272)
井崎 基博 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (60780210)
内山 千鶴子 目白大学, 保健医療学部, 教授 (70433670)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 言語発達障害 / 言語聴覚障害評価 / 言語発達障害評価 / 情報共有 / レーダーチャート / 音声言語発達障害 / 言語発達評価 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害や聴覚障害などに合併して起こる音声言語発達障害(SLD)は、言語を構成する各要素が障害されるため、社会的な活動に大きな影響を与え、家族や本人が、専門的支援者から離れた社会的な場面において、障害について説明し理解を求めることは容易ではない。社会を形成する様々な人たちに言語発達障害が理解されるような、情報共有ツールが必要である。本研究では、SLDにおける言語障害の特性などをレーダーチャートを用いて可視化し、情報共有を行いやすくする言語障害特性理解・情報共有ツールを開発し、その有用性も検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は日本における言語発達障害の概念や基準などを検討し、特性理解や社会とのつながりを促進するために利用できる情報共有ツールを開発することである。その概念や特性を明らかにするため、子どもの言語障害に専門的に関わった期間が15年以上ある専門家43名を対象にデルファイ法にて検討した。それら結果をもとに、研究者間で協議を重ね言語発達障害の特性を示す14項目からなる情報共有レーダーチャートを考案した。日本の音声言語病理学領域で子どもの言語障害の概念などについて言及した研究は少なく、本研究がきっかけとなり、さらなる検討が行われることで、この分野の発展につながるものと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語発達障害は、子どもの言語障害として一般的であるものの、専門職においても障害特性やその概念が不一致となりやすく、国際的にも研究が活発に行われている現状がある。本研究によって、これまで曖昧とされてきた言語発達障害の概念や評価・支援の在り方について基礎的資料を得ることができた。また、それら成果をもとに研究者間で協議を重ね、社会とのつながりを促進するための情報共有ツールとして、言語障害の特性などを示す14項目からなるレーダーチャートを考案した。本研究がきっかけとなり、子どもの言語障害に関する分野の発展につながるものと考える。
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