研究課題/領域番号 |
19K21804
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 |
研究代表者 |
土井 幸輝 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 情報・支援部, 主任研究員 (10409667)
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研究分担者 |
西村 崇宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 研究員 (70733591)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 硬さ / 識別 / 皮膚モデル / 学習キット |
研究開始時の研究の概要 |
特別支援学校(視覚障害)の専攻科理療科に在籍するあん摩マッサージ指圧師等を志向する生徒の中には,触覚を通じて得られる感覚だけでは硬さに対する自分自身の識別の判断が本当に正しいかどうかの確信がもてず,触察能力を研ぎ澄ますことに苦心するケースもある.そこで本研究では,硬さ調整可能な皮膚モデルを接触対象物として音声による情報保障機能を搭載した硬さ識別学習キットを開発することを目的とする.本研究を通じて,当該領域の臨床現場が必要な学習キットに関する研究を推進することにより,特別支援学校(視覚障害)の専攻科理療科の学習環境の改善に寄与する知見を得る.
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研究成果の概要 |
あん摩マッサージ指圧師等を育成する特別支援学校(視覚障害)の専攻科理療科では,生徒同士が被施術者や施術者になりながら揉捏(揉むこと)や圧迫(圧すこと)等の基本的な訓練が行われている.患者や部位によって皮膚や筋肉など組織の硬さが様々異なるため,触察技術の習得は容易ではなく,教育現場からは効果的な学習キットの開発が求められている.本研究では,硬さ調整可能な皮膚モデルを製作し,この皮膚モデルを接触対象物として,音声で硬さの情報を確認することのできる機能を搭載した硬さ識別学習キットを開発し,硬さ識別学習キットの使用感を専門家に確認することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,臨床現場から切望されている硬さ調整可能な皮膚モデル製作法の確立に挑戦し,硬さ識別学習キットの開発を目指したものである.本研究成果を今後,当該領域の硬さ識別学習の促進のための礎として活かしていければと考えている.また,音声フィードバックを備えて,なおかつ硬さを様々にコントロールすることができるインタフェースは,視覚障害支援の領域において,新たな用途展開としても大きな可能性をもつ意義のある研究成果を提供することができる.
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