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2色覚の3色覚類似応答の獲得の学習過程

研究課題

研究課題/領域番号 19K21817
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分10:心理学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

須長 正治  九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60294998)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード2色覚 / 色覚異常 / 色名応答 / 学習 / 内因性光感受性神経節細胞 / 色彩科学 / 3色覚類似色名応答 / 学習効果 / カテゴリカル色知覚 / 記憶色 / 内因性光感受性網膜神経節細胞
研究開始時の研究の概要

赤と緑を見分けられない赤緑色覚異常の2色覚は,大きい色刺激であれば,長く観察すると,3色覚と類似した色名を応答することができる.この2色覚の3色覚類似色名応答の不思議は約30年前からの研究テーマであり,これまで明度が手掛かりとなっていると結論されている.しかし,明暗情報伝達に関わる輝度メカニズムは,時間的に速く,空間的にも細かい情報も伝達することができ,2色覚の3色覚類似色名応答の時空間条件とは一致しない.そこで,本研究では,輝度メカニズムではなく,2色覚の赤緑の色応答が学習効果によって得られたものであるとの仮説をたて,その手がかりを被験者実験および機械学習により検討を行なっていく.

研究成果の概要

2色覚は,見分けられない色があり,3色覚とは異なる色を知覚しているにもかかわらず,比較的大きい刺激を比較的長時間観察すると,3色覚と類似した色名応答を示す.しかし,このメカニズムは,まだ明らかになっていない点が多い.そこで,本研究では,3色覚が使用する色名と2色覚自らが知覚している何らかの色彩特徴とを結びつけながら学習していった結果として得られたものあると考え,その学習過程を検討することを目的とした.その結果,学習効果が飽和していた可能性があるためか,20代の被験者では,学習効果であるという確固たる結果を得ることできなかった.低年齢の2色覚に対し,今後,実験を行う必要があることが示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

2色覚は3色覚とは異なる色を知覚しているため,色名によるコミュニケーションにおいて齟齬が生じる場合がある.しかしながら,刺激が大きく,呈示時間が長いと,2色覚は3色覚と類似した色名応答を示すことが知られており,このメカニズムを明らかにすることは,今後の2色覚と3色覚の間での色彩コミュニケーションの齟齬を減少させる手がかりとなる.本研究では,学習効果を測定することと内因性光感受性神経節細胞の寄与を検討することで,このメカニズムの解明を試みた.しかしながら,学習効果および内因性光感受性神経節細胞が2色覚の3色覚類似色名応答に貢献しているという根拠を得ることができなかった.新たな方法が必要となる.

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 2色覚の赤-緑色応答へのipRGC刺激量の影響2020

    • 著者名/発表者名
      須長正治, 米田 睦,佐藤雅之
    • 学会等名
      日本色彩学会第51回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 2色覚の記憶色再生2019

    • 著者名/発表者名
      須長正治, 清水郁哉,天野夏希,佐藤雅之
    • 学会等名
      日本色彩学会第50回全国大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2024-01-30  

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