研究課題/領域番号 |
19K21820
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
谷田 林士 大正大学, 心理社会学部, 准教授 (50534583)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 協調性 / 事象関連電位 / 調和追及 / 排除回避 / 集団主義 / 認知過程 / 調和追求 / 調和性 / ERP |
研究開始時の研究の概要 |
集団主義的な社会において、相手の感情を察しながら関係を構築する「調和追及」の協調性と、周囲から排除されないように振る舞う「排除回避」の協調性が重要な役割を担うとされる。本研究では、事象関連電位(以下、ERPと略す)を用いて、協調性を導く認知過程の解明を目指し、その個人差が対人関係に及ぼす影響を検討することにある。他者表情の変化や排斥時に誘発されるERPを測定し、集団主義尺度との関連を分析する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、集団主義的な協調性の認知過程を明らかにすることにある。本研究では、調和的な対人関係を構築するという「調和追及」としての協調性と、他者から排除されないように振る舞うという「排除回避」としての協調性に区分し、それぞれが対応する事象関連電位を検討する予定であった。しかし、新型コロナウィルス拡大防止策として、事象関連電位の測定実験が実施できず、予備的検討及びデータの再分析に終始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、2つの協調性の認知過程の解明だけでなく、対人関係の流動性が異なる3つの地域において事象関連電位の測定実験を実施し、協調性との関連が予想される事象関連電位と対人関係構築能力との関連性を分析する予定であった。実験時期に、新型コロナ感染拡大防止による移動制限が重なり、地域比較も実施できなかった。新たな関係形成の機会を増大させるICTの普及が協調性に及ぼす影響を検討することは今後の課題である。
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