研究課題/領域番号 |
19K21821
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分10:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
工藤 恵理子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (50234448)
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研究分担者 |
大山 潤爾 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (00635295)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 仮想現実 / 自己概念 / 自己呈示 / 内在化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、心理学がこれまで明らかにしてきた自己概念の変容に関する知見に基づき、仮想現実での経験が自己概念(の変容)に与える影響を検討する。自己は経験の蓄積から成立しているが、仮想現実の世界で経験したことも私たちの自己の一部として取り込まれるのか 、取り込まれるとしたら、それは現実世界での経験と質的に異なるのかどうか検討を行う。
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研究実績の概要 |
ヘッド・マウント・ディスプレイを用いて経験することができるバーチャル・リアリティの利用は、ゲーム等のエンターテイメントでの利用にとどまらず、様々な場面で急速に広がりをみせている。 本研究では、バーチャル・リアリティの中で自分が別の人間として存在することや、そこで行動することが、現実世界での自己概念にどのような影響を与えるのかを検討する。加えて、バーチャル・リアリティ空間の中で、自身の視点の高さを現実とは異なるように変化させることが、自己や周囲の認知にどのように影響するかを検討する。 令和5年度は主に以下のことを進めた。(1)異性のアバターになる経験が自己概念へ与える影響を検討する実験の準備を進めた。研究分担者、研究協力者と協働して準備を進め、バーチャル・リアリティ空間と現実空間を部分的に一致させることで、バーチャル・リアリティ空間の中で現実のように触覚フィードバックがある状態で様々な物に触れるなどの活動を行うことが可能になった。当初質問紙への回答はヘッド・マウント・ディスプレイを外した後に実施する予定だったが、バーチャル・リアリティ空間の中で回答できるよう改良を加えた。(2)作成した実験プログラムの改良と確認のための予備実験を実施した。(3)(1)と平行して、バーチャル・リアリティ空間を視覚的に体験するのみの簡易な実験を行うための準備を進めた。こちらは主に視点や視覚情報の変化の影響を検討するために用いるものである(3)心理学関連の学会においてもヘッド・マウント・ディスプレイを用いた研究発表が増えており、学会等において情報交換や議論を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
機材の不具合が発生し、その対応に時間を要したため。特に、設定の確認や修正作業のためには補助者が必須であるが、その確保が予定通りできなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
予備実験の結果を元に、必要な修正を加えて本実験を実施する。必要に応じて追加実験を実施し、成果をまとめる。
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