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脳科学と細胞生理学にもとづく照明デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 19K21973
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分21:電気電子工学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 静雄  京都大学, 工学研究科, 教授 (20135536)

研究分担者 岩田 誠  高知工科大学, 情報学群, 教授 (60232683)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード発光ダイオード / 脳波測定 / アルファ波 / タンパク質 / 照明環境 / 光工学 / 脳波 / 狭帯域光 / 住環境 / 磁気共鳴画像
研究開始時の研究の概要

寝室等の目的に応じた住環境の照明について、脳科学、生理学に基づく科学的な根拠をも
とにそのデザインを行う手法の確立を目指す。特定の波長・半値幅の光を浴びた際の脳活動を磁気共鳴画像(MRI)で観察し、細胞活動によって合成されたタンパク質の種類と量を測定する、といった実験を行い、従来は人の感性に基づいていた照明デザイン(最適な色、半値幅、強度等)を、科学的に裏付けされた学術に進化させる。光工学、脳科学の工学研究者に医師を加える異分野の研究者が協力する研究体制により、光工学、光デバイス工学、脳科学、心理学、生理学が融合する新しい学術体系を築き、人間の豊かな暮らしに貢献することが本研究の特徴である。

研究成果の概要

照明の色デザインは従来「心地よい」、「落ち着く」といった個人の感性をもとに行われてきた。一方、光刺激は神経を通じてタンパク質の合成や脳活動に影響することから、照明の色に対する脳活動を測定することで、照明の効果を医学・生理学的な側面からさらに深く議論できることが期待される。本研究はその第一歩として、細胞生理学的な効果が高いと過去の研究で指摘されている狭帯域LED光源を用い、脳波測定とその解析を行うことで、「リラックスや睡眠」の観点で照明の色の効果を調べた。まだ実験条件の選定が未達であるが、適度な強度のもとでリラックスや睡眠に望ましい色環境を脳波により裏付けられることを示唆する結果が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

照明は感性を刺激するため、脳波測定等の脳科学を用いて照明環境を解析することは過去に例のない取り組みである。例えば「心地よい」、「落ち着く」という照明環境を脳科学をもとに客観的に理解できれば、感性に訴える照明環境を創り出すことができる。具体的には、睡眠やリラックスに適した部屋の照明、手術後に落ち着く病室の照明、不眠による俳諧を防ぐ高齢者施設の照明、などである。このように、照明を科学的な根拠で設計することで、ヒトがより過ごしやすい場の提供につなげられるという社会的意義がある。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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