研究課題/領域番号 |
19K21975
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分21:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
尾崎 雅則 大阪大学, 工学研究科, 教授 (50204186)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 液晶 / 配向欠陥 / 光学的等方性 / ウォール欠陥 / トポロジカル欠陥 / 電気光学効果 |
研究開始時の研究の概要 |
液晶内に三次元配向欠陥(トポロジカル欠陥)を意図的かつ制御して導入し、新たな液晶秩序(等方性液晶)の創成とその応用の可能性を探る。すなわち、従来、有害なもの不要なものとして排除されてきた液晶内の配向場の不整合(トポロジカル欠陥)を積極的に活用・制御することにより、これまで自然界ではごく限られた条件下でのみ現れていた液晶秩序(コレステリックブルー相やキュービック相と呼ばれる光学的等方状態と類似)を人工的に発現させる。
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研究成果の概要 |
液晶は、本来一様な分子配向状態を形成する。本研究では、液晶内に三次元トポロジカル欠陥を意図的かつ制御して導入し、新たな液晶秩序の創成とその応用の可能性を探った。すなわち、従来、有害なもの不要なものとして排除されてきた液晶内の配向場の不整合(トポロジカル欠陥)を積極的に活用・制御することにより、これまで自然界ではごく限られた条件下でのみ現れていた液晶秩序(コレステリックブルー相と呼ばれる光学的等方状態と類似)を人工的に発現させることを目的として、局所的光配向技術を駆使して、ウォール欠陥構造の生成・安定化とそれらの電界印加による状態遷移をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、有害なもの不要なものとして排除されてきた液晶内のトポロジカル欠陥を積極的に活用・制御することにより、これまで自然界ではごく限られた条件下でのみ現れていた等方的な液晶秩序を人工的に発現させることは独創的で学術的に意義がある。すなわち、液晶は一様配向するべきもので光学的異方性媒質であるという従来の液晶の描像を覆す発想に基づいている。この様なデバイスの実現により、従来の液晶デバイスにおいて不可欠であった偏光子が不要となり、分子の初期配向プロセスも不要となり、しかも従来の液晶デバイスに比べ応答速度が二桁高速な光デバイスが期待できる。
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