研究課題/領域番号 |
19K21991
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
五十嵐 晃 京都大学, 防災研究所, 教授 (80263101)
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研究分担者 |
中田 成智 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (00815318)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 実時間ハイブリッドシミュレーション / 流体力 / 構造実験 / 水理実験 / 動的連成 |
研究開始時の研究の概要 |
建物や橋、プラント等の施設構造物に作用する津波、洪水や波力などの流体力を、流体-構造間の相互作用や連成効果を考慮したより現実的な条件における評価を実験的に行うことを目的として、計算機による構造物の動的応答解析と水理実験を併用した実時間ハイブリッドシミュレーション を実施するための実験システムを開発する。構築した実験システムを用いて、流体-構造の動的相互作用評価における提案手法の有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
流体-構造相互作用の評価のための実時間ハイブリッドシミュレーションの提案に基づき、その実現のための小型実験システムの構成を試み、ハイブリッドシミュレーションを行う上で必要となる、構造模型に対する変位の制御とそれに伴う流体から作用する荷重の計測が可能であることを確認した。 提案する実験システムは、これまでに試みられたことのない、従来にない新規性が高い手法である。基本的な実時間ハイブリッドシミュレーションの実験手法の考え方にはこれまでの蓄積があることから、本システムをさらに発展させて制御アルゴリズムと組み合わせることで、実現の可能性が見込まれることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
流体力が構造系に作用した場合の実時間ハイブリッドシミュレーションシステムの安定性や精度の問題などは未知の領域である。今後のそうした技術開発に向けての研究を実施する上での基礎が検証された。本実験手法や実験システムの十分な性能の向上が達成された場合、将来的には例えば流体関連振動 (Fluid-Induced Vibration) の実験的検証にも応用の適用範囲が拡がる可能性につながり、有用性が高い。
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