研究課題/領域番号 |
19K22001
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
前田 匡樹 東北大学, 工学研究科, 教授 (30262413)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | CLT(直交積層板) / 接合部 / 都市木造建築 / 小幅パネル / 低炭素社会 / CLT / 木造都市建築 |
研究開始時の研究の概要 |
地球環境にやさしくサステナブルな都市を実現するために、新しい木質材料であるCLT(Cross Laminated Timber)を用いて中高層ビルなど都市建築物を実現するために、CLTパネル同士を接合し大規模建築を構成するための接合部を開発する。 鋼板とボルトを用いて、施工性に優れ、地震国日本の建築に必要な強度・剛性を有する接合部とすることを目標に、要素実験、及び、CLT壁の実験を行い、構造性能評価法・構造設計法を開発する。 これにより、低炭素・再生可能社会に適する都市建築の普及に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では、仙台などの大都市の中心市街地に多く見られる3階建~10階建程度の集合住宅、オフィスビル、商業施設、学校などの中層建築を木造化する工法の開発するため、(1)標準ユニット構法によるCLT中層建築の可能性の検討、(2)これに適用する接合部などのディテールの検討、(3)構造設計実務に用いるための一軸曲げばねモデルによる構造解析法の提案を行った。さらに、これら(1)~(3)の成果を用いたCLT中高層建物の試設計を通して、提案した構造解析モデルの適用性を示すとともに、CLT標準ユニットを用いた普及型実現の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CLTパネル工法は、高い強度と剛性を有する新しい木質系建築の工法であるが、設計・施工法が未だ十分に成熟していないこと、構造解析・設計法が極めて難しいことから普及が進まない現状にある。本研究の成果により、標準ユニット化、接合法の合理化、また、構造解析・設計法の簡略化により、RC造、鉄骨造に変わる構造として選択できる可能性が広がる。 中高層建築を木造化することで、コンクリートや鋼材に変わり再生可能資源である木材の使用を促進することで低炭素社会の実現に貢献することも期待される。
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