研究課題/領域番号 |
19K22028
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩井 一正 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (00725848)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 宇宙天気予報 / 太陽嵐 / 気象レーダー / フェーズドアレイレーダー / 宇宙防災 |
研究開始時の研究の概要 |
情報通信衛星に代表されるように、我々の生活基盤は近年急速に宇宙空間に進出している。この宇宙空間では太陽の爆発現象に伴う爆風が「太陽嵐」となって地球に到達し、人類の宇宙活動に深刻な影響が生じる。この太陽嵐を地球近傍に到達する前に予報することが本研究の目的である。そこで本研究では太陽嵐が電波を散乱しやすいという性質を利用し、地上電波観測から地球に接近中の太陽嵐を検出し早期予報を実現する。特に、一度に多数の方向を観測できる「デジタルフェーズドアレイ」の信号処理装置を開発し、研究代表者らが運用する電波望遠鏡に搭載することで、太陽嵐の広がりや接近速度を導出し、正確な到来予報を可能にする。
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研究成果の概要 |
本研究では、宇宙空間において太陽が原因で発生する災害の早期予報を目的とした「宇宙気象レーダー装置」の開発を行った。その結果、同時に8方向を観測できるデジタルビームフォーム装置の開発に成功し、開発したフェーズドアレイ装置に自動較正機構を追加する開発研究を行った。更に開発した装置を用いた較正やビームフォーミング実験を行うことと並行して、本装置を多数接続した大規模な観測システムによる本格的な宇宙気象レーダーの実現に向けた提言も行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、宇宙空間において太陽が原因で発生する災害の早期予報を目的とした「宇宙気象レーダー装置」の開発を行っている。情報通信衛星、宇宙ステーション、民間による宇宙旅行など、我々の生活基盤は近年急速に宇宙空間に進出している。太陽ではフレアと呼ばれる爆発現象が頻発し、その爆風が「太陽嵐」となって地球に到達する。このとき宇宙空間では地上でいうゲリラ豪雨のような激しい環境変動が発生し、衛星障害など人類の宇宙活動に深刻な影響が生じる。本装置を用いることで太陽嵐の予報精度が格段に向上することが期待され、宇宙利用の進む昨今において社会的意義が大きい成果となった。
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