研究課題/領域番号 |
19K22139
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分30:応用物理工学およびその関連分野
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研究機関 | 北里大学 (2021) 東北大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
三森 康義 北里大学, 理学部, 教授 (70375153)
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研究分担者 |
小川 佳宏 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50372462)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | ヘテロダイン検波 / スピン / カー回転 / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
近年、量子情報通信や記憶素子開発において固体中の電子・核スピンの利用が注目を集めている。そこではスピン軌道相互作用等を利用し、スピン輸送・伝導によるスピン制御がなされ、実空間からのスピンダイナミクスの測定が重要な研究手段となっている。本研究では、ヘテロダイン検波を利用する新型の光誘起カー回転イメージング分光法を開発する。光学測定の長所と電気測定の長所を同時に取り入れることによって、高感度でかつ短時間に時間分解スピンイメージングの取得を行い、スピンダイナミクスイメージングの新しい知見を得る。
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研究成果の概要 |
近年、量子情報通信や記憶素子開発において微小領域のスピンダイナミクス測定をイメージングの手法で行う研究が重要となっている。本研究では微小領域(~1μm)のスピンイメージング測定を高感度で行うためのヘテロダイン検波型光誘起カー回転測定法の提案・開発を行った。半導体量子ドット中の単一励起子の微小カー回転測定を行い、本測定法の優位性を示すことに成功した。また、イメージング測定を行うための基礎技術開発についても目処を付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案・開発したヘテロダイン検波型カー回転測定法は微小領域の微小カー回転角測定を実現するものである。この測定法はサンプルに特別な加工等が必要なく、非常に汎用性の高い分光法である。また、周波数の異なる複数のプローブ光を同時にサンプルにマッピングして照射し、ヘテロダインシグナルの周波数の違いを利用し、スピンの空間分布を再構築するスピンイメージング測定を行うことも可能である。このため、半導体分光のみならず、他の分光学的研究においても有効な手法であると考えられる。
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