研究課題/領域番号 |
19K22159
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
奥野 将成 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00719065)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 非線形分光 / キラリティー / 振動分光 / 電子状態 / 界面・表面 |
研究開始時の研究の概要 |
キラリティーは分子や物質の持つ最も根源的な性質のひとつである。近年、分子や金属を用いたキラル物質変換やキラル物性の研究が盛んにおこなわれているが、キラリティーの高感度な分析手法がないことが、研究のボトル・ネックになっている。本研究では、非線形光学過程の一種である和周波発生を用い、大きな信号が期待される電子状態を対象とすることで、キラリティーに関する研究を促進する、超高感度な計測手法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、超広帯域光を用いた電子和周波発生分光法の開発を目的とした。そのためにまず、高繰り返しのピコ秒レーザーを用いた超広帯域光の発生を行った。ラージモードエリアのフォトニック結晶ファイバーに、偏光および焦点の大きさを制御したピコ秒レーザーを集光することで、可視域~近赤外域に超広帯域スペクトルを得ることに成功した。キラル和周波発生に応用する前段階として、この超広帯域光を用いて石英結晶における和周波発生を行い、十分な和周波信号を得ることに成功した。また、それを用いて超広帯域光のスペクトルおよび時間プロファイルを作製した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高出力のピコ秒レーザーとラージモードエリアフォトニック結晶ファイバーを用いた超広帯域光発生に成功し、CARS等の非線形分光への応用に成功した。一方、本研究ではヘテロダイン検出キラルESFG信号を得ることはできなかった。可視域での超広帯域光発生を高効率で行うことができれば、本研究での目的としたヘテロダイン検出キラルESFG信号を実現することができると考えられる。
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