研究課題/領域番号 |
19K22162
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分32:物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 1分子観察 / 可変浸レンズ / 蛍光顕微鏡 / 三次元イメージング / 生体試料 / 1分子分光 / 深部観察 / 顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
蛍光顕微鏡で観察する試料の表面には、空気/水(または油/水などの)界面が存在する。試料表面は平らな場合が多く、平らな界面で光が屈折すると収差が産まれ、顕微鏡の分解能と検出効率が大きく低下する このため、蛍光顕微鏡でも、細胞や組織のような厚みのある試料全体を正しく画像化することは難しい。そこで、当該研究では、界面屈折の影響をゼロにできるWILを開発する。
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研究成果の概要 |
高い開口数の対物レンズを用いて、厚みのある生体試料を回折限界の性能を得ようとするのは困難である。当該プロジェクトでは、このようなイメージングを可能にする可変浸レンズシステムを開発した。その結果、大きさ50ミクロンの乳腺細胞の細胞塊などの厚みのある生体試料を正しく画像化ができることを実験的にしめした。この成果は原著論文として報告済みであり、広く科学者に成果を紹介している。今後は生理条件およびクライオ条件での実験成果を通じて、社会に貢献したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで細胞内の小器官を測定する場合、培養細胞ぐらいの厚さ(10ミクロン)がせいぜいで組織レベルの試料になると細胞ごとの分解能が限界であった。我々の提案する方法は生体組織の中の小器官を鮮明に取得できる方法であり、とても大きな意義があると考えている。この技術は医学、薬学にもすぐに応用できる方法であり、こちらの方向を伸ばすことで社会に貢献したい。
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