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触媒量のチタンアルコキシドを用いるredox-neutralなラジカル発生法

研究課題

研究課題/領域番号 19K22182
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関東京工業大学

研究代表者

岩澤 伸治  東京工業大学, 理学院, 教授 (40168563)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード光反応化学 / 低原子価チタン / 有機合成化学 / 光化学反応 / ラジカル反応 / 光反応
研究開始時の研究の概要

ラジカル種は、カチオンあるいはアニオン種とは異なる特徴的な反応性を持つ有用な活性種として有機合成の分野で広く利用されている。しかし従来一般に用いられてきたラジカル発生法は、多くの場合化学量論量の金属還元剤・酸化剤を用いる必要があり、合成手法として必ずしも効率の良い優れたものとは言い難い。本研究では、可視光照射条件下、触媒量のチタンあるいはジルコニウムアルコキシドを用いるだけで、化学量論量の金属還元剤・酸化剤を用いない有用性の高いラジカル種の発生法を確立し、これを利用した効率的な有用炭素骨格構築法の開発を目指す。

研究成果の概要

アルコキシチタン錯体に可視光を照射することで、イソプロピルアルコールを水素原子供与体に用いて、触媒的にベンジルアルコール類からベンジルラジカルを発生させ二量化する反応を開発することができた。本反応は従来の金属還元剤を用いる手法に代え、安価で取り扱い容易なアルコールを水素原子供与体として用いた新しい形式の3価のチタン種を活性種とする触媒反応であり、3価のチタン種を利用する有機合成反応に新たな可能性をもたらすものである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、光照射下、入手容易なアルコールを水素原子供与体として用いることにより、活性種として有用な低原子価チタンの新しい触媒的発生法を実現したものである。低原子価チタン種は有用な一電子還元剤として広く利用可能であり、特に本反応ではさまざまに配位子の設計が行え、可視光エネルギーも利用可能であることから、今後廃棄物の少ないさまざまな物質合成に展開できるものと期待できる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Use of Isopropyl Alcohol as a Reductant for Catalytic Dehydoxylative Dimerization of Benzylic Alcohols Utilizing Ti-O Bond Photohomolysis2021

    • 著者名/発表者名
      Sumiyama Keiichi、Toriumi Naoyuki、Iwasawa Nobuharu
    • 雑誌名

      European Journal of Organic Chemistry

      巻: 2021 号: 17 ページ: 2474-2478

    • DOI

      10.1002/ejoc.202100286

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] イソプロピルアルコールを水素原子供与体に用いたチタン触媒によるベンジルアルコール類の光脱ヒドロキシ二量化反応の開発2021

    • 著者名/発表者名
      住山恵一、鳥海尚之、岩澤伸治
    • 学会等名
      第79回有機合成化学協会関東支部シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2023-01-30  

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