研究課題/領域番号 |
19K22194
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 雄介 東北大学, 理学研究科, 准教授 (90583039)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | エクソソーム / 蛍光プローブ / 脂質パッキング欠損 / ペプチド / マーカーフリー解析 |
研究開始時の研究の概要 |
多様な生命現象と絡む細胞外小胞(エクソソーム)を包括的に解析する一般的な分析法は未だ確立されていない状況にあるが。本研究ではエクソソーム全般に共通する高曲率性膜を強力かつ特異的に捕捉する新規な蛍光性ペプチドプローブを創出し、あらゆる種類のエクソソーム検出・定量を可能にする新たな分析技術を開発することを試みる。
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研究成果の概要 |
エクソソームが高曲率性膜を有することに着目し、高曲率性膜に見られる脂質パッキング欠損を標的とした両親媒性α-ヘリックスペプチドを基盤とする蛍光プローブを開発した。このプローブをエクソソーム検出プローブとして活用することで、エクソソーム表面の特定タンパク質マーカーを捕捉する抗体法とは質的に異なり、エクソソーム表面のタンパク質プロファイルに依存しないマーカーフリー検出が可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、細胞間コミュニケーションツールとして多様な生命現象に関与するエクソソームと呼ばれる細胞外小胞の機能解析を可能にする新規な分析技術(蛍光プローブ)の創成を目指したものである。エクソソームに共通する構造的特徴である高曲率性膜表面の脂質パッキング欠損を標的とした新規な蛍光プローブを開発し、このプローブが放出細胞の種類や状態に依存せず、様々なエクソソーム解析に適用しうる高汎用性を有することを見出した。本手法は迅速かつ簡便なエクソソーム検出に加えて、エクソソーム種類間の機能比較など既存法では困難であった解析が可能になるものと期待できる。
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