研究課題/領域番号 |
19K22197
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 分子科学研究所 |
研究代表者 |
草本 哲郎 分子科学研究所, 生命・錯体分子科学研究領域, 准教授 (90585192)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ラジカル / 配位高分子 / 錯体 / 物性 / 二次元 / ハニカム / 銅錯体 / 亜鉛錯体 / 発光 / 磁性 / ナノシート |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、三回対称構造を有する安定有機ラジカルを用いてグラフェン様の二次元ハニカムスピン構造を形成し、その辺の中心に様々な磁気的性質(スピン多重度、異方性)を有する金属イオンを導入する。グラフェンでは実現困難なスピン構造とラジカルと磁性金属イオン間の有効な磁気相互作用に基づく磁気特性を有するヘテロスピンハニカムナノシート物質を多様に創製する。ナノシートの単層を得る手法の確立に注力し、単層磁性ナノシートの研究分野に革新的な発展をもたらす物質群の創製に挑戦する。
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研究成果の概要 |
高い光安定性と発光特性を示す新しい三角形型ラジカルを合成した。このラジカルと金属錯体と混ぜると、二次元蜂の巣構造を有する新しい有機-無機ハイブリッド材料が得られた。この材料は磁性と発光特性を併せ持つ非常に珍しい物質である。このような物質を多様に創製することは、次世代デバイスの実現に向けた重要な一歩である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発された物質及び物質開拓法により、特異な機能を示し得るとして知られるハニカム構造物質の多種多様な創製が可能となった。これにより機能材料の基礎物性科学ならびにデバイス応用科学においてあらたな方向への展開が期待される。本研究結果は、基礎学術ならびに応用開発の両方の発展に貢献する重要な成果である。
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