研究課題/領域番号 |
19K22204
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分34:無機・錯体化学、分析化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
久枝 良雄 九州大学, 工学研究院, 教授 (70150498)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ビタミンB12誘導体 / 酸化チタン / 有機ハロゲン化物 / 可視光応答 / 光反応 / ハイブリッド触媒 / 生体関連金属錯体 / 環境浄化触媒 / ビタミンB12 / 光増感剤 / 電気化学反応 |
研究開始時の研究の概要 |
生物無機化学を基礎として、環境汚染物質や毒物を安全に分解できる手法の提案を行い、バイオインスパイアード環境化学の新分野を開拓する。従来の生物無機化学では金属酵素の反応機構解明や構造・機能シミュレーションに焦点が当たっていた。本研究では、酵素反応のモデル化にとらわれず、応用への先駆けとして環境化学への展開を実施する。これまでの生物無機化学を基礎として、人類の生活に役立つ環境化学へ展開する。
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研究成果の概要 |
生体関連金属錯体の化学を基礎として、環境汚染物質を安全に分解できる手法の提案を行い、環境化学の新分野を開拓する目的で本研究を行った。生物無機化学を基礎として、酵素反応のモデル化のみに囚われず、人類の生活に役立つ環境化学への展開に挑戦することが本研究の目的である。 具体的には、「環境汚染物質(有機ハロゲン化物)の安全な分解、有用物質への変換法の提案」を実施した。酸化チタンとビタミンB12誘導体の組合せにより、可視光により活性化するハイブリッド触媒系の開発に成功した。単なる分解ではなく、環境汚染物質から有用物質への変換に挑戦した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は環境適合型の触媒を開発し、有機ハロゲン化物のような環境汚染物質を安全に分解する、または有用物質に変換するための基礎研究である。天然のビタミンB12を化学修飾したものを触媒とし、光増感作用のある酸化チタンと組み合わせて、新しいバイオインスパイアード触媒の開発に成功した。これらの触媒は、温和な条件で環境汚染物質(有機ハロゲン化物)を有用物質に変化する触媒として活用が期待でき、社会的意義も大きいと言える。
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