研究課題/領域番号 |
19K22249
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
三原 久和 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30183966)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | ペプチド / リガンド / 蛍光 / ナノ粒子 / ガン細胞 / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
ガン細胞は表層の生体分子のダイナミクスを変化させることで異常な増殖能や疾患部位からの浸潤、他の臓器への転移能を獲得している。本研究では、ガン細胞表層の生体分子と相互作用するペプチドリガンド群と分子標識触媒を蛍光ナノ粒子上に集積した新規の多機能性プローブを開発し、ガン細胞表層の生体分子のダイナミクス解析を実施し、新規のガン細胞診断法に発展させる挑戦的な萌芽研究を展開する。
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研究成果の概要 |
ガン細胞表層の生体分子と相互作用するリガンド群と分子ラベル化触媒を蛍光ナノ粒子上に集積した多機能性プローブを開発し、標的タンパク質やガン細胞表層の生体分子との相互作用の解析を実施した。酵素阻害剤や糖、細胞膜透過性ペプチド(CPP)を修飾した蛍光シリカナノ粒子を調製することに成功した。また、ラベル化反応により標的タンパク質に蛍光色素を標識して解析することができた。さらに、ガン細胞上の糖受容体を蛍光イメージングすることに成功した。また、ガン細胞選択的なCPP修飾ナノ粒子により、ガン細胞を選択的に識別することにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、蛍光性シリカナノ粒子を種々のリガンドおよび分子ラベル化触媒で機能化することにより、細胞表層の生体分子のダイナミクスを解析する画期的な分子プローブを提供する研究である。ガン細胞に特有の生体分子を可視化、ラベル化による動態解析することが可能なプローブの開発は、ガン細胞の悪性度診断やガン疾患のメカニズム解明に貢献することが期待され、学術的に意義のある研究である。また、ガン細胞のフィンガープリント解析はテーラーメイド医療につながると期待され、社会的にも有意義な研究である。
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