研究課題/領域番号 |
19K22272
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
千葉 一裕 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 学長 (20227325)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 核酸医薬 / 電解合成 / 化学合成 / 中分子 / ペプチド / 液相合成 / 電解反応 / 有機合成 / 生物活性 / コンビナトリアルケミストリー |
研究開始時の研究の概要 |
分子量が400~4,000程度の多様な中分子をいかにして確実に得るかということが,新たな有用物質ライブラリーとしての位置づけを確固たるものとするうえで極めて重要になっている.本研究は,逆ミセル反応法を飛躍的に発展させることによって,従前技術ではほぼ不可能であった10兆種類のペプチド等モル混合物を迅速かつ効率的に得るための新しい化学プロセスを確立することを目的とする.すなわち、申請者が独自に開発した逆ミセルを形成する可溶性タグに対しアミノ酸をランダムに10回反応させることにより,1容器内に10merのペプチド全理論数である10兆種類を定量的に得ることを目指す.
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研究成果の概要 |
通常,目的とするペプチド分子を化学合成によって得るためには,予めビーズ状に成型された樹脂に最初のアミノ酸を結合させ,配列順に従って逐次アミノ酸を結合させる方法(固相合成法)が用いられる.この方法は目的とする特定のペプチドを設計通りに合成するために広く用いられている.本研究では,固相合成法のメリットを活かした新しい液相合成法により,理論上の全種類を当量混合物として正確に得ることができる革新的な化学プロセスとして確立することを目指す.そのためには新たに数多くの課題を克服する必要があり,この課題点の克服こそが従来技術を凌ぐ,極めて革新性の高い研究課題となるものである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
.本研究は,これまでの方法の課題点を克服し,ほぼ無限に存在するペプチド分子について,体系的,網羅的,かつ定量的に完全化学合成を達成する革新的な提案である.本法を応用することにより、今後新たに発生する感染症対策や,新種の疾病,新規農薬用途などに対応した活性物質を探索するために極めて重要な役割をになう革新技術となるものである.
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