研究課題/領域番号 |
19K22298
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山田 哲也 北海道大学, 農学研究院, 講師 (70374618)
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研究分担者 |
山田 真路 岡山理科大学, 理学部, 教授 (80443901)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 脱脂ダイズ / タンパク質 / アミノ酸 / プラスチック / 生分解性 / 7S グロブリン / 11S グロブリン / RNAi / ダイズ / ツルマメ / 脂質 / バイオマスプラスチック / アルギニン / ジペプチド / テトラペプチド / 脱脂 / バイオマス素材 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の社会事情において化石燃料から合成されるプラスチックの代替として年間2億トン以上産生される搾油後の脱脂ダイズタンパク質を用いた新バイオマススプラスチックの開発研究を行う。特に,タンパク質の量的および質的に異なるダイズ遺伝資源を用い,様々な架橋を行うことでバイオマスプラスチックを試作・評価し,ダイズタンパク質由来のプラスチック素材の可能性を探る。
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研究成果の概要 |
ダイズタンパク質を利用して新たなバイオマス素材を創成するため,脱脂ダイズを用いてホルムアルデヒドの架橋を介してバイオプラスチックの試作を行った。加えて,酵素処理を行うことで本プラスチックの構造が大きく損なわれることを確認した。 従来のタンパク質組成から大きく逸脱したダイズ材料を作製するため,RNAiの技術を利用してダイズ種子に含まれる主要なタンパク質である7Sおよび11Sグロブリンのノックダウンを試みた。作製した形質転換ダイズの完熟種子においてタンパク質の分析を行ったところ,対象個体と比べ形質転換ダイズ種子では7Sおよび11Sグロブリンタンパク質の蓄積が大きく低下していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の社会事情において化石燃料から合成されるプラスチックの代替として新素材の開発が世界的に求められている。そこで,年間2億トン以上産生される搾油後の脱脂ダイズタンパク質を用いた新バイオマスプラスチックの開発研究を提案した。ダイズ種子には様々なタンパク質を含むことから加工の方法によって多様な物性をもつバイオマスプラスチックができることが期待される。そのための本研究を通して適切な材料の検討を行った。また,脱脂ダイズを用いて生分解性のプラスチックが試作できたことにより,化石燃料の代替としての期待度を大きく前進させた。
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