研究課題/領域番号 |
19K22307
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
由里本 博也 京都大学, 農学研究科, 准教授 (00283648)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生物間相互作用 / 葉面微生物 / 作物増収 / 植物生長促進 / 環境保全型農業 / C1細菌 / Methylobacterium / 微生物生理 |
研究開始時の研究の概要 |
メチロバクテリウム属に代表されるメタノール資化性細菌(C1細菌)は葉面微生物の優占種であり、植物生長促進効果をもつことが知られているが、C1細菌と植物との相互作用の分子機構については未解明な点が多い。本研究では、葉面C1細菌の植物定着能、葉面での優占化、種間特異性、植物生長促進に関わる新奇因子を探索してその分子機構を解明するとともに、その製造工程で多大なエネルギーを消費する化学肥料の使用量を低減しながらも作物増産を可能にする、葉面C1細菌を用いた環境保全型新規栽培技術への活用を目指す。
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研究成果の概要 |
Methylobacterium属に代表されるメタノール資化性細菌(C1細菌)は葉面微生物の優占種であり、植物生長促進効果をもつことが知られている。本研究では、葉面C1細菌の植物定着能、葉面での優占化、種間特異性、植物生長促進効果などのC1細菌-植物間相互作用の分子機構を解明するとともに、その製造工程で多大なエネルギーを消費する化学肥料の使用量を低減しながらも作物増産を可能にする、葉面C1細菌を用いた環境保全型新規栽培技術への活用を目指し、菌株や接種方法の最適化や作物増収効果の検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C1細菌-植物間相互作用の分子機構解明については、葉面C1細菌の植物上での動態追跡手法や、各種栄養源への走化性の評価方法を確立できた。これらの解析手法を用いて、C1細菌の生育特性や葉面定着能を評価できることがわかった。本研究で得られた成果は、自然界における植物-微生物相互作用機構のさらなる理解につながるだけでなく、葉面C1細菌を用いた新規栽培技術開発のための基盤的知見となるものである。
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