研究課題/領域番号 |
19K22341
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
山下 倫明 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 教授 (80344323)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナノパーティクル / 地磁気感覚 / 微粒子 / 新規物質 / 鉄微粒子 / ICP-MS / ゼブラフィッシュ / カタクチイワシ / 回遊 / 鉄 / 磁気微粒子 / 鉄代謝 / 代謝 / 磁気感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
さまざまな生物の体内から磁性微粒子が発見されている。走磁性細菌は,細胞内に50~100 nmのマグネタイト粒子を有しており,磁気を感知できることが知られている。魚類において,磁性細菌のようなマグネタイトを脳神経系の細胞内に有しており,磁気感覚を地球上の行動に利用する可能性が考えられる。そこで,本研究は,魚類における磁気感覚の実態を確認する。
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研究成果の概要 |
魚類頭部から,平均粒径25-30 nmの鉄ナノ粒子を多数抽出単離した。シングルパーティクルICP-MSを用いて,鉄を含む微粒子を定量分析した結果,ゼブラフィッシュやカタクチイワシ仔魚一個体あたり数個程度であったことから,この鉄微粒子は脳または感覚器などの脳神経系の一部の細胞・組織に由来する新規物質であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この鉄微粒子は脳または感覚器などの脳神経系の一部の細胞・組織に由来する微少な成分であることが推定された。鉄微粒子は酸化鉄およびタンパク質が検出されることから,生体内で鉄と鉄結合タンパク質を含む複合体として生合成され,磁気に反応する微粒子として存在することが推定された。脊椎動物において未解明の地磁気感覚の分子メカニズムの解明に役立てられる。
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