研究課題/領域番号 |
19K22348
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
黒木 信一郎 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (00420505)
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研究分担者 |
吉田 誠 神奈川県農業技術センター, 生産環境部, 課長 (20503650)
山内 靖雄 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90283978)
曽我 綾香 神奈川県農業技術センター, 生産環境部, 主任研究員 (60503638)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | みどりの香り / トランス-2-ヘキセナール / シス-3-ヘキセニルアセテート / 黄化 / 病原菌抵抗性 / 黄化抑制 / 放散成分プロファイリング / 揮発性有機化合物 / 抗酸化能 / ベビーリーフ / GC-MS / データマイニング / 鮮度保持 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、収穫・貯蔵・流通過程において青果物から放出されている揮発性有機化合物が、その青果物自身や同梱されている青果物の代謝変動に与えている影響を解明する。また揮発性有機化合物の内、青果物の品質劣化の抑制に好都合な物質を同定し、それを能動的に利用して青果物に錯覚的なフィードバック制御を生じさせるという、これまでにない新機序での品質保持技術を開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
みどりの香り(Green Leaf Volatiles、GLVs)への人工的な曝露が緑葉の黄化、品質低下、および病原菌抵抗性に与える影響について調査した結果、trans-2-ヘキセナールには過剰傷害がある一方、cis-3-hexenyl acetateには黄化や目減りを抑制する効果があること、およびアブラナ科炭疽病菌に対する抵抗性の向上効果があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
みどりの香りを外因的に施与することにより、緑葉に対して錯覚的なフィードバック制御を生じさせ、黄化の抑制や病原抵抗性の向上など、品質保持に好ましい効果を得ることができることを明らかにした。今後、産物毎の最適濃度の探索や作用メカニズムの解明が進めば、植物が本来内在する物質であるがゆえに、フードサプライチェーンで受容される新規の鮮度保持剤(ポストハーベスト農薬)としての用途が期待される。
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