研究課題/領域番号 |
19K22359
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山内 啓太郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70272440)
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研究分担者 |
藤井 渉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40708161)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ラット / 筋発生 / 筋再生 / ゲノム編集 / MyoD / Myf-5 / ノックインラット / GFP / mCherry / 筋前駆細胞 / 骨格筋 / 筋分化 |
研究開始時の研究の概要 |
MyoDやMyf-5を欠損したマウスは、ほぼ正常に筋発生や成長がおこることから、これら2つの因子は互いの機能を代償的に補完すると考えられている。一方MyoD欠損ラットは全てが離乳前に死亡し、ヒトでのMyoD欠損例では新生児が不動症により死亡する。本研究は、マウスで得られてきた筋分化マスター因子の機能や重要性が哺乳類全般に普遍的でない可能性を考え、各種筋分化マスター因子欠損ラット表現型の解析を行うとともに、各因子を蛍光タンパク質で可視化したラットを作出して発生段階における発現動態を解析する。これにより比較動物学的見地からの筋発生学や筋再生学の再構築へと繋がるような知見を得ることを目的とする 。
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研究成果の概要 |
MyoD欠損ラットおよびMyf-5欠損ラットの作成に成功した。両ラットともに出生後数時間以内に死亡するという共通した表現型を呈していた。さらにMyoDやMyf-5陽性細胞の追跡が可能なMyoD-GFPラットおよびMyf-5-mCherryラットをゲノム編集により作成した。これらの骨格筋から採取した細胞からFACSによりGFP、mCherry陽性細胞を分離できることが確認された。今回作成した各種遺伝子改変ラットは今後ラットにおける筋発生学や筋再生学の研究を遂行する上で有用なツールとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまでに筋発生や筋再生の仕組みを研究する上で、マウスに比べラットがよりヒトのそれらを反映する可能性について報告してきた。そこで本研究では今後ラットを利用した筋発生や筋再生学研究を進めていく上で有用となるモデル動物の開発を目指した。その結果、MyoD欠損ラットおよびMyf-5欠損ラット、さらにはMyoDやMyf-5陽性細胞の追跡が可能なMyoD-GFPラットおよびMyf-5-mCherryラットの作成にそれぞれ成功した。今回作成した各種遺伝子改変ラットは今後ラットにおける筋発生学や筋再生学の研究を遂行する上で有用なツールとなる。
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