研究課題/領域番号 |
19K22390
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
多田隈 尚史 東京大学, 定量生命科学研究所, 協力研究員 (10339707)
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研究分担者 |
三嶋 雄一郎 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (00557069)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 1分子計測(SMD) / 核酸 / 蛋白質 / 分子機械 / マイクロ・ナノデバイス / ナノバイオ |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝子発現の自由自在な制御は、生物学の挑戦です。本研究は、独自に開発してきた転写ナノチップを発展させ、細胞や個体内の状態にあわせて自律的にRNAを産出するナノデバイス(転写ナノチップ)の構築を目的とします。このナノチップを用いて、従来技術では難しかった事、(例えば、1個1個の細胞毎に、タイミングや量だけでなく、出力するRNAの種類を変える事)、を実現します。そして、このナノチップを用いて、遺伝子発現を自由自在に制御する事で、細胞の遺伝子発現の仕組みを理解します。また、その理解を応用し、細胞の運命制御の基盤技術を確立します。
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研究成果の概要 |
RNAワクチンの大成功は、核酸の体内デリバリーの有用性を改めて示した。しかし、より精緻な制御をするためには、核酸をデリバリーするだけでなく、その場で状況に合わせて、RNAを作成し、細胞の機能を制御する技術の確立が肝要である。本研究は、転写ナノチップ作製を通して、その具現化を目指し、ナノチップが個体内に長時間壊れずに安定に維持される技術を確立した。また、作成・導入されたRNAから、効率的に蛋白質が作成される機構についても明らかにし、今後の基盤を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAワクチンの成功が示すように、核酸を体の中にデリバリーできれば、様々に有用です。しかし、従来は、個々人に合わせて、あるいは、同じ人でも症状にあわせた対処をする事が困難でした。必要な場所と時間に必要な核酸を作成できれば、これらのような事が可能となります。本研究は、その基礎研究として、RNAを個体内で作成する技術、また、作成・導入されたRNAが、細胞の機能にどのように影響を与えるのかを調べ、今後の基盤を得ました。
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