研究課題/領域番号 |
19K22418
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
増田 真二 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30373369)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 緊縮応答 / 栄養飢餓 / ppGpp / Mesh1 / ショウジョウバエ / NADPH / 栄養飢餓応答 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ショウジョウバエを主な材料とし、未知の動物型ppGpp合成酵素遺伝子を単離すると共に、ショウジョウバエの視細胞におけるppGppの機能を詳細に調べることで、既知のラパマイシン標的タンパク質(TOR)やインスリン様成長因子(IGF)のシグナルとは独立した、動物の新たな恒常性維持・栄養応答機構の存在を実験的に証明する世界初の試みに挑む。
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研究成果の概要 |
グアノシンテトラリン酸(ppGpp)は細菌の栄養飢餓時に重要な役割を果たす。申請者はこれまで、光合成細菌と植物におけるppGppの存在と役割を示してきたが、動物でのppGppの機能は不明である。本研究では、ショウジョウバエの視細胞にppGppを高蓄積させることでその機能を解明することを目指した。その結果、ppGppの高蓄積組織内で細胞死が引き起こされることがわかった。この結果から、ppGppが動物細胞内でも機能しうることがわかった。この研究は、動物におけるppGppの役割を理解し、新たな栄養応答機構を解明する上で重要なものとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
すべての生物にとって栄養状態をモニタリングするシステムは必須であり、その制御機構の解明は重要な課題である。特に多細胞生物では、栄養状態の調節の破綻が癌や老化と関連しており、その研究の重要性が増している。バクテリアでは、グアノシンテトラリン酸(ppGpp)が栄養飢餓状態を耐え忍ぶために重要な役割を果たしている。動物におけるppGppの役割に関する本研究の成果は、動物の新たな栄養応答機構を解明する上で重要な知見を提供する。
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