研究課題/領域番号 |
19K22453
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石川 由希 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (70722940)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 配偶者選好性 / 生殖隔離 / フェロモン / シナプス接続 / ショウジョウバエ / フェロモン選好性 / 神経接続 |
研究開始時の研究の概要 |
行動的な生殖隔離の進化は、種分化や性選択を介してさらなる形質進化を駆動する。生殖隔離の進化には脳内の情報処理プロセスの変化が重要であると考えられるが、神経回路の複雑性のためその機構は未知であった。私はフェロモンに対する選好性の進化によって生殖隔離を実現したショウジョウバエをモデルにこの解明に挑戦する。これまでの研究から、私はこの生殖隔離の進化が『フェロモンの特徴抽出回路におけるシナプス接続の獲得/喪失による』という作業仮説を立てた。本研究は、モデル生物の近縁種に遺伝学的ツールを導入して比較し、この仮説を検証する。さらに、このシナプス接続の進化を決める分子発生遺伝機構を探索する。
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研究成果の概要 |
配偶者選好性の分化は、生殖隔離や性選択を介してさらなる形質進化を駆動する。配偶者選好性の分化には脳内の情報プロセスの変化が重要であると考えられるが、神経回路の複雑性のためその機構は殆どわかっていなかった。本研究では、フェロモン選好性の進化によって生殖隔離を実現したショウジョウバエをモデルにこの解明に挑戦した。フェロモン選好性に関連するppk23-P1神経回路を構成する7種のニューロン群の形態、機能、シナプス結合をキイロショウジョウバエと雑種で比較し、雑種において失われたシナプス接続を特定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同種を配偶相手として好み、異種を避ける性質(同種に対する配偶者選好性)は、さまざまな動物に広く保存されている。一方で、配偶者選好性は種分化に伴い、速やかに分化する。どのような神経回路の変化が、この分化を実現しているのだろうか?本研究では、神経科学や遺伝学のモデル生物であり、遺伝学的ツールや神経回路情報の豊富なショウジョウバエを使い、この問いに挑んだ。その結果、神経回路内の特定の神経接続の喪失が配偶者選好性の進化に重要であった可能性を明らかにした。
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