研究課題/領域番号 |
19K22479
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
照屋 健太 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (30372288)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | anti-prion / cellulose ether / drug / gmfb / preventive treatment / prion / T-cell / プリオン病 / 免疫不全マウス / セルロースエーテル / T細胞 / マウス系統 / ミクログリア / プリオン |
研究開始時の研究の概要 |
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、薬剤のカプセルや糖衣、食品添加物とし て広く、長く用いられている。プリオン感染モデルマウスにおいて、非常に顕著な延命効果をもたらすことを見出した。また、ワクチンのように単回投与で長期間の予防効果が得られる。これまでの研究から貪食性の細胞の関与を示すデータが得られている。生体内での細胞の状態を穏やかに変化させることにより、プリオン感染を防止する作用は、発症時期とリスクの予想が困難なプリオン病の予防薬として理想的である。プリオン感染モデルマウスにおいて治療・予防の根拠となる因子を明らかできれば、蛋白質異常沈着を伴う他疾患の治療の芽ばえとなる。
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研究成果の概要 |
私たちは医薬品のカプセルや増粘剤として日常摂取しているセルロースエーテルがマウスにおいて顕著な抗プリオン活性をもつことを見出してきた。本研究は、この意外な作用に、どのような生体の機能が関与しているかについて調査したものである。脳内タンパク質に関する調査からは、グリア成熟因子bという蛋白質が、細胞の種類に関する調査からはT細胞上のいくつかの受容体が、関連する候補として見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プリオン病をはじめとする神経変性疾患の実効的な治療手段が求められている。セルロースエーテルは、本来、生体不活性な化合物として日常生活に広く用いられているうえ、幾つかの特性は、プリオン病のような特殊な疾患に適している。抗プリオン活性に関与する応答などが見つかられは、プリオン病とはじめとする神経変性疾患に対抗する手段を提供できることとなる。
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