研究課題/領域番号 |
19K22480
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斎藤 芳郎 東北大学, 薬学研究科, 教授 (70357060)
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研究分担者 |
堤 良平 東北大学, 薬学研究科, 助教 (50435872)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 還元ストレス / セレノプロテインP / 膵β細胞 / インスリン分泌 / 小胞体ストレス / セレン代謝 / インスリン抵抗性 / 硫黄代謝 / セレノプロテインP / 骨格筋 / レドックス制御 / セレノプロテイン / 活性酸素種 / 抗酸化システム / 網羅的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、過剰な還元状態の亢進による生体障害“還元ストレス”の分子メカニズムを明らかにし、「還元ストレス学」を創出することを目的として行う。近年2型糖尿病の発症・進展に、過剰な抗酸化・還元作用による生体障害(以下、還元ストレス)が関与することが明らかとなってきた。そこで本研究では、還元ストレスを負荷した細胞および臓器について、遺伝子発現、タンパク質発現および代謝物量を網羅的に解析し、過剰な還元状態における細胞応答・生体変化を明らかにする。“酸化は悪、還元は善”で築かれた学術体系を大きく変革し、様々な疾患や生活習慣病、老化に対する新たな学術大系「還元ストレス学」の確立に挑戦する。
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研究成果の概要 |
活性酸素を還元・無毒化する抗酸化システムは、細胞の生存維持に重要な役割を担っているが、近年、過剰な抗酸化・還元作用による生体障害(以下、還元ストレス)が、2型糖尿病の発症・進展に深く関与することが明らかとなってきた。そこで本研究では、還元ストレスを負荷した細胞の網羅的な解析から、過剰な還元状態における特徴的な細胞応答を同定し、還元ストレス応答を分子レベルで明らかにすることを目的として行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで活性酸素種による生体障害“酸化ストレス”が注目され、活発な研究がなされてきた。しかし、最近の研究から、微量のROSが適応反応を誘導して“良いストレス”として機能することや、シグナル伝達分子として機能する必須な役割も明らかとなってきた。一方、活性酸素種を消去する抗酸化系の向上による障害が見いだされ、本研究より“酸化と還元のバランスのとれた状態が重要である”というパラダイムシフトへの方向性が見いだされた。本研究を軸に“酸化は悪、還元は善”という形で築かれた学術体系を大きく変革し、様々な疾患や生活習慣病、老化に対する新たな学術大系「還元ストレス学」を確立する。
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