研究課題/領域番号 |
19K22540
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
五條 理志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90316745)
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研究分担者 |
星野 温 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50737210)
上 大介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80415588)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | CAR T / 中和抗体 / ライソゾーム病 / Electroporation / mRNA |
研究開始時の研究の概要 |
ライソゾーム病の治療は、組換えタンパク質を用いた酵素補充療法が現れることによって、大きく前進した1。しかし、酵素が完全欠損に近い病態を有する患者においては、当該タンパク質が自己と認識されず、ERTの実施に伴い中和抗体が出現する2,3。本病態に対しては、現在のところ臨床応用されている抜本的な対策はない。本研究では、ライソゾーム病の代表疾患であるファブリー病をターゲットとして、酵素補充療法の際、男性患者の20-90%に及ぶ症例の体内に作られる組換えα-Galに対する抗体を産生するB細胞を、T細胞に組換え抗原を発現させる事で、排除するための新規治療法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
ライソゾーム病はリソソーム酵素の欠損等により発症する先天性代謝異常症である。ファブリー病はこのライソゾーム病の一つであり、alpha-galactosidase(GLA)が原因遺伝子となっている。ファブリー病の治療はGLAタンパク質を用いたERTである。しかしながら男性患者の多くは体内でGLAへの中和抗体を産生しERT効果が減衰する。そこで我々はGLA中和抗体を産生するB細胞を特異的に排除する新規治療法(BAR)の開発を試みた。本研究ではBARの有効性を評価するために細胞株を利用した評価系を構築した。これによりBARの有効性を検討できる系を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CAR-Tが臨床の場において大きなインパクトを与えている。この技術は自己免疫疾患への応用も期待されているが、具体的な展開は殆どなされてない。特に中和抗体の抑制を目的とした利用はなされておらず、ファブリー病の酵素製剤に対する中和抗体産生B細胞消去の検討は新規性の高い研究である。この研究成果は中和抗体が関与する病態に適応できるため、他のライソゾーム病や血友病への展開も期待されるため、その意義は大きい。またアナフィラキシーへの効果的な介入に展開できる可能性もあるため、本アプローチは極めてユニークでオリジナリティが高いProof of Conceptを証明する萌芽的な研究である。
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