研究課題/領域番号 |
19K22547
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
石川 裕規 沖縄科学技術大学院大学, 免疫シグナルユニット, 准教授 (30648621)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | T細胞 / 分化 / 転写制御 / RNA / ヘルパーT細胞 / ナイーブT細胞 / 分化制御 |
研究開始時の研究の概要 |
ヘルパーT細胞は様々な免疫反応において司令塔の役割を担う。ナイーブCD4 T細胞は抗原刺激時の環境に応じて異なるヘルパーT細胞に分化するが、このナイーブCD4 T細胞の分化能がどのように制御しているのかはよく分かっていない。この疑問に答えるために、本研究ではナイーブCD4 T細胞に高く発現するJunB RNAに着目し、その機能を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
標的抗原の刺激を受けていないナイーブCD4+ T細胞は抗原刺激時の状況に応じて様々なTヘルパー細胞や制御性T細胞へと分化することで免疫の司令塔の役割を果たすが、ナイーブCD4+ T細胞の分化能を維持するメカニズムについてはよく分かっていない。本研究ではナイーブCD4+ T細胞において特異的に発現するJunb RNAアイソフォーム(n-Junb RNA)欠損マウスを作製し、n-Junb RNAが自己免疫疾患の原因となるTh17細胞の炎症性サイトカインの発現抑制に関わることを明らかにした。この結果はn-Junb RNAがナイーブCD4+ T細胞のTh17細胞への分化能を制御することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CD4+ T細胞は各種自己免疫疾患において重要な役割を担うがその分化・機能を制御する分メカニズムについては不明な点が多く残っている。本研究で明らかにしたn-Junb RNAによるTh17細胞の炎症性サイトカインの発現抑制は、自己免疫疾患を制御する新たなメカニズムであり、今後より詳細な解析を続けることで将来的に自己免疫疾患の新たな治療法の開発に貢献する可能性がある。
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