研究課題/領域番号 |
19K22550
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分50:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2021) 東北大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
中嶋 悠一朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 講師 (90782152)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 腫瘍 / 転移 / 微小環境 / 全身性応答 / 同種移植 / ショウジョウバエ / オーミクス / RNA-seq / 宿主 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍の進展には腫瘍細胞と宿主の非腫瘍細胞間での腫瘍-宿主間相互作用が重要であるが、宿主における局所および全身性応答を引き起こす宿主側因子の実体は不明である。本研究では、申請者がショウジョウバエ腫瘍移植モデルを用いて見出した「腫瘍と宿主細胞・臓器間の相互作用」に注目して、宿主個体の局所および全身性応答を制御する分子メカニズムを体系的に明らかにする。宿主生体内での非腫瘍組織や細胞での遺伝子発現変化および体液中のタンパク質や代謝産物をオーミクス解析することで腫瘍の進展に関与する宿主側因子を見出す。さらに、宿主因子が作用する組織や細胞での遺伝子操作を行い、機能解析までを行う。
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研究成果の概要 |
がんは患者を死にいたらしめる重篤症状であり、その進展には腫瘍細胞と宿主の非腫瘍細胞間での相互作用が重要である。本研究では、応募者がショウジョウバエ腫瘍移植モデルを用いて見出した「腫瘍と宿主細胞・臓器間の相互作用」に注目して、宿主個体の局所および全身性応答を制御する分子メカニズムを体系的に明らかにするものである。宿主生体内での非腫瘍組織や細胞での遺伝子発現変化を網羅的に解析することで腫瘍の進展に関与する宿主側因子を見出す。さらに宿主因子が作用する組織や細胞での遺伝子操作を行い、機能解析を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、応募者がショウジョウバエモデルを用いて独自に見出した、腫瘍の進展に関与するがん微小環境と全身性応答およびそれらのネットワークを分子レベルで体系的に明らかにするものである。宿主個体における腸管組織や脳組織のRNA-seq解析を行うことで、腫瘍-宿主間相互作用の分子実体の候補を明らかにすることができた。さらに、宿主の組織特異的な遺伝学的操作によって、腫瘍の進展や転移を抑制する表現型を確認することができ、宿主個体の操作による腫瘍制御に対して示唆を得ることができた。
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