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カベオラ小胞を利用した癌治療薬送達技術の科学的基盤の構築と開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K22565
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

山口 知也  熊本大学, 大学院先導機構, 准教授 (70452191)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードカベオラ / 人工小胞 / ドラッグデリバリー / 薬剤伝達法 / がん治療
研究開始時の研究の概要

本研究では、カベオラ制御因子として新たに見出したROR1分子によるカベオラ依存的な人工的小胞の作製と、その小胞を利用した薬剤伝達法の開発に向けた科学的基盤の構築に挑戦する。インビトロ再構築系でのROR1発現による機能的人工小胞の精製に挑戦し、将来的には薬剤を腫瘍など体内の必要な場所に正確に届けるDDSとしての開発を目指す。本研究による機能的人工小胞は、薬剤を腫瘍など体内の必要な場所に正確に届けるDDSとしての可能性を大いに有しており、標的細胞としての癌への新しいこれまでにない薬剤の送達手段方法を確立することができ、独自性の高い革新的な治療法につながると期待される。

研究成果の概要

本研究では、カベオラ形成因子として新たに見出したROR1分子によるカベオラ依存的な人工的小胞の作製と、その小胞を利用した薬剤伝達法の開発に向けた科学的基盤の構築を目的とした。 これまでの研究から、大腸菌やヒト細胞において検証済みの癌化に寄与しない必要最低限の部分的ROR1蛋白質とともに、カベオラ構成分子であるCAV1、CAVIN1 蛋白質を発現させ、in vitro再構築系を立ち上げた。また、CAV1やCAVIN1の結合力など生化学的解析に加え、宿主細胞の状態やタンパク質の発現程度、安定性など改善点が見出すことができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

人工的に精製したカベオラから生まれる小胞は、従来の合成ミセル等に代表される試験管内での再構築系に比べ、安く大量に作ることができることから、精製したカプセル剤を医学的に応用できると考える。本研究により科学的な研究成果の基盤情報に基づいて、今回研究代表者らが提案したROR1分子によるカベオラを介した機能的人工小胞の作製は、薬剤を腫瘍など体内の必要な場所に正確に届けるDDSとしての可能性を大いに有しており、標的細胞としての癌へのこれまでにない薬剤の送達手段方法の確立につながる可能性を有しており、新しい治療法につながると期待される。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2022-01-27  

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