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α線治療はなぜ効くのか?ーがん免疫から迫るー

研究課題

研究課題/領域番号 19K22587
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

小川 美香子  北海道大学, 薬学研究院, 教授 (20344351)

研究分担者 東川 桂  北海道大学, アイソトープ総合センター, 助教 (10756878)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードα線 / 核医学治療 / がん免疫 / α線治療
研究開始時の研究の概要

本研究では、α線治療の治療効果にがん免疫の観点から迫る。
α線放出核種の治療効果がこれまで基礎実験で予想されていたより高いことが臨床で示されつつある。この原因として、飛程が長いβ線治療ではがん細胞の周囲にあるT細胞・樹状細胞などの免疫細胞を巻きこみ死滅させる可能性があるが、飛程が短いα線治療では放射標識薬剤が結合したがん細胞のみに影響を与えるのではないかと発想した。さらに、α線治療では免疫細胞が保たれているという仮説に基づき、これまで例のない免疫チェックポイント阻害薬との併用療法についても検討を行う。

研究成果の概要

まずX線による外照射によるがん免疫の検討を行った結果、X線外照射は腫瘍内の免疫の活性化一時的に低下させるものの、その後がん免疫の活性化を誘導することが示唆された。標識RGDペプチドでの検討では、、I-131標識体に比較しAt-211標識体では免疫賦活時に放出されるCalreticulinがより多く放出されるという結果を得ている。一方、細胞へのAt-211標識体の取り込み量とCalreticulinの放出量には相関を認めていない。これは、細胞の中へ取り込まれたAt-211標識薬剤は、細胞膜を破壊する効果が高くないことを示唆しているものと考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

α線核医学治療への期待が世界的に高まっている。これは、臨床で見られた治療効果の高さによるが、その理由がわかっていない。本研究では、がん免疫に着目しα線の治療効果について検証し、免疫賦活化の可能性を示した。さらに、At-211による標識薬剤の合成に成功し、今後のα線核医学治療の展開へ向けて一助になるものと考える。

報告書

(3件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] 光免疫療法の特徴と放射免疫療法との違い2019

    • 著者名/発表者名
      小川美香子
    • 学会等名
      日本核医学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [産業財産権] 芳香族アスタチン化合物の製造方法2020

    • 発明者名
      松永茂樹、吉野達彦、松岡 慶太郎、小川美香子
    • 権利者名
      松永茂樹、吉野達彦、松岡 慶太郎、小川美香子
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 外国

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公開日: 2019-07-04   更新日: 2024-01-30  

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